「ドラえもん ぼく桃太郎のなんなのさ」

 

1981年のアニメ映画。

原作は藤子・F・不二雄、監督は神田武幸、出演は大山のぶ代、小原乃梨子。

 

夏休みの宿題で町の歴史をドラえもんの時間カメラで調べていたのび太は

六四二年のところで桃太郎、犬、猿、キジの姿を見つけた。

そこへ、ママの連れてきた外国人が、先祖の遺した写真を見せるが、そこにも桃太郎、犬、猿、キジが写っていた。

桃太郎は実在したのか。そのことを書けば夏休みの宿題も出来る。

スネ夫、ジャイアン、しずかを誘ってのび太とドラえもんは六四二年前に旅立った

 

 

春ではなく夏に公開された作品。

「21エモン」(←前回取り上げたのとは別)と同時上映でした。

この時、春の他に夏でも藤子作品を上映する企画がありまして。

藤子作品の名作の長編とドラえもんの中編で夏の定番にしたい…。

て思いだったようですが、興行的に成功しなかったのでこの企画は一作で頓挫しました。

 

お試し的感じだったんでしょうね。

上映規模も小さかったし。

 

まあ、結果から言うと成功しなくて良かったんじゃないかと。

成功しちゃうと「ドラえもん」って言うコンテンツの消費が早くなって、

ドラえもんが終わっちゃってた可能性もありますからね。

 

 

で、今作「ぼく桃太郎のなんなのさ」。

原作では「バケルくん」とのコラボ作品ですが、

映画ではバケルくんの役柄をジャイアン・スネ夫・しずかちゃんが務めてます。

 

作品の出来としては

 

駄目。

 

原作に対して上映時間が長かったのか短かったのか、

盛り上がりに欠けた映画になっています。

変に低年齢層を意識したギャグなんかも嫌ですね。

余計なオリジナル要素入れずに原作通りにやれば面白かったのに…。

 

まあ、初期のアニメ・ドラえもんを感じるのには最適な一本…

 

って、そんな視点で観る人はマニアしかいないですな。