「ロブスター」
2016年のアイルランド・イギリス・ギリシャ・フランス・オランダ・アメリカ合作映画。
脚本・監督はヨルゴス・ランティモス、出演はコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ
独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、
動物に変えられて森に放たれるという近未来。
独り身のデビッドもホテルへと送られるが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、
ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。
デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。
この設定の面白さだけで勝ち。
「独身者が期限内にパートナー見つけないと動物にされる」って…
この奇抜さだけでもう勝ちですよねー。
こんな設定考えつくって、もう天才かバカかどっちかですよね。
で、いいのは、そのルールが決まった理由が明かされないんですよね。
普通に考えれば、少子化問題とかなんだろうけど、
映画の中で明言されないんですよ。
だから、変なメッセージ性はなく、
ただ単に変な映画
になってます。
しかも、変身させられる動物は本人が決めるんだけど、
なぜロブスターを選ぶ?
犬猫ならわかりますけどね。
ロブスターって。
僕が選ぶ猶予を3年貰ったとしても、
「生まれ変わるならロブスターがいいなー」
なんて思わないですよ。
まあ、要はセンスなんです。
この設定で「面白そう!」って思える人はハマるだろうし、
「…何を言ってるの?」って人には向かないでしょうな。
僕は大好きなんですが、皆さんはどうでしょうか?