「ドラえもん のび太と雲の王国」
1992年の日本のアニメ映画。
原作は藤子・F不二雄、監督は芝山努、出演は大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也。
天国の存在を信じるのび太は皆にバカにされてしまい、ドラえもんの力を借りて天空に雲の王国を作り上げる。
ところが空には別の王国があり、ドラえもん達はその王国に迷い込む。
絶滅した動物が集められたその王国で、パルパルという少女と出会い、宿舎に案内されるが、
素晴らしくもどこか怪しい世界に不安になってドラえもん達は脱出する。
ところがしずか達が追っ手に捕まり、地上征服を企むグリオのノア計画の裁判で地球人代表として裁かれることに。
なんとなく昔のドラえもんが観たくなり、観ました。
シリーズ第13作。
映画ドラえもんでF先生が原作を担当したのは18作「ねじ巻き都市冒険記」まで。
(第9作「パラレル西遊記」は除く)
で、シリーズ前半はクオリティが高いのが多いのですが、
後半はF先生が闘病しながらの執筆と言う事もあってか、クオリティは落ちています。
この「雲の王国」はシリーズ後半ですが、比較的面白い作品になっています。
ちなみに「雲の王国」と次の「ブリキの迷宮」で、どちらもドラえもんが故障。
これはF先生の病状があまり良くないフラグでは…と当時は心配になったのを覚えてます。
で、声優はオリジナルメンバーなので、今のと比較して観ちゃうんですが、
一番気になったのは
オリジナルの方がしゃべりが子供っぽい
てとこですかねー。
のび太とジャイアンが顕著なんですが、
ちょっと舌っ足らずなしゃべり方にしてるなーと思いました。
子供向けアニメってのを意識してるからですかね。
ドラえもんは水田わさびを否定する気は無いけど、やっぱ大山のぶ代がいいですね。
AIを駆使して再現できないものですかね?
でもこの公開当時は「ドラえもん」」って完全に子供向けカテゴリーでしたよね。
僕は大学生くらいまで毎年映画館で観てたんですが、
近くに座っている子供から
「あれ?この人、大人なのに何で一人で来てるの?」
って目で見られるのが春の風物詩でした。
今は全然普通に観に行けますが…
それって「ドラえもんが大人も観るコンテンツ」と認識されているのか、
もしくは社会全体が幼稚化してるのか…
どっちなんですかね?