「グッドバイ、バッドマガジンズ」
監督・脚本 :横山翔一
出演 :杏花、ヤマダユウスケ、架乃ゆら、西洋亮、山岸拓生、菊池豪、岩井七世
志望していた女性誌とは正反対の男性向け成人雑誌の編集に配属されてしまった女性。
ひと癖もふた癖もある編集者やライター、営業担当者たちに囲まれながら一人前の編集者として成長していくが、
物語は思わぬ方向へと転がっていく。
性的メディアに従事する多くの関係者に取材を行い、電子出版の台頭による出版不況、東
京オリンピック開催決定に伴うコンビニエンスストアからの成人雑誌撤去、新型コロナウイルス感染拡大の影響など、
激動の時代を生きる人々の苦悩と葛藤を描き出す。
去年、一週間限定公開された作品ですが、評判が良いため再映。
オシャレ(サブカル?)雑誌の編集者を目指してた主人公が、
どんどんエロ雑誌の編集者に染まる姿がよく演じられてました。
杏花って知らない役者さん(てゆうかこの映画に出てる人、ほぼ知らない)ですが、
世に出ていない実力のある方はまだまだいるんですねー。
日本の役者陣のすそ野は広いですな。
今回の題材となったエロ雑誌ですが、衰退がすごいですなー。
僕が中学生くらいの時は「どうやってエロ雑誌を手に入れるか」が
人生最大のテーマ
だったんですが、今では見る陰もありませんな。
コンビニは勿論、普通の本屋にもありません…てゆうか普通の本屋自体が無くなってきてるし、
なんかもう専門の店じゃないと売ってないのかもですな。
つーか、
週刊朝日が廃刊のニュース、びっくりしませんでした?
週刊朝日レベルの週刊誌が廃刊って…
雑誌ってもう完全にオワコン化してますよね。
雑誌には雑誌の良さがあると思うんですけどね。
ネットだと興味のある記事しか読まないけど、
雑誌って興味のない記事も読んだりするじゃないですか。
ネットは深くは行けるんだけど、広くは行けない。
なんか世界中がヲタク化していってる…そんな気がします。
まあ、僕も雑誌買わなくなって久しいので、文句は言えないんですけどね。
映画はそんな「消えゆく文化」を描いた一作。
面白かったんだけど、最後でいきなり
「セックスをするという事は何か」
みたいな解答の無いテーマにすり替わっちゃったんで、ちょっと減点。
余計なこと付け足さないで、エロ雑誌の話しだけで終わった方が良かったですな。
<2023年・ナポリタン映画採点表(☆5個で満点)>
☆☆☆☆☆ :
☆☆☆☆★ :
☆☆☆★★ :
グッドバイ、バッドマガジンズ
かがみの孤城
☆☆★★★:
☆★★★★ :