「僕らの戦争なんだぜ」

(著)高橋源一郎

 

 

教科書の戦争記述に国家の「声」を聞き、戦時下の太宰治が作品に込めた秘密のサインを読み解く。

ぼくたちが仮に「戦場」に行ったとして、正気にとどまるには。

「ぼくらの戦争」とは、どういうことか。

膨大な小説や詩などの深い読みを通して、当事者としての戦争体験に限りなく近づく。著者の最良の1作。

 

 

本当に

 

老眼がきつい。

 

以前は会社の通勤時にずっと本を読んでたりしたのだけれど、

本当に本とか読めなくなりましたね。

老眼がきつすぎて。

 

勿論、老眼鏡かければ読めるんだけど…

なんかちょっと読書へ向かう気力が弱くなってきてる気がします。

 

それでも、著書が出版されたら必ず読むことにしてるのが、

インテリ源ちゃんこと高橋源一郎の著書。

 

僕より20近く年上なのに、この知識欲ってすごいですよねー。

もう引退を考えてもおかしくない年齢なのに、

いまだに衰えぬ知識への欲望…。

源ちゃんは老眼とか大丈夫なのかしら?

本当、「読書の鉄人」ですよね。

 

 

この本の白眉は、戦争小説の最高傑作と言える、

大岡昇平の「野火」の解説。

「野火」は源ちゃんも戦争小説の最高傑作と思ってましたが、

源ちゃんは何度も読み返す(ただでさえ読書数が多いのに、読み返すとかってどういうスピードで読んでるんだろう…)うちに、

ある「違和感」を感じる。

それはどこにあるかと言うと…

 

人間が人間である「一線」を超えたか超えていないか

 

「一線」を超えなければ「ぼくたち」と同じ地点でものを語れるけど、

「一線」を超えてしまえば「ぼくたち」が理解出来ない地点に行ってしまう…。

 

そのことを明確に示しただけでも、この本は一読の価値があるんじゃないかと思います。

 

 

「戦争」とは何か。

それはこの本では明確に示さない。

(そもそも明確に示せるものでは無いんだけど)

ただ、「戦争」について考えることは出来る。

 

考えること。

 

そしてそのために多くの知識を得ること。

 

その重要さを説いてるのが、この本なんじゃないかと思います。

 

 

 

うーん

 

僕も老眼がどうのとか言ってないで、もっと本読まないと駄目だなぁ。。