「12」

 

坂本龍一、「async」以来約6年振りのアルバム。

 

いまだ続く闘病生活の中、日記を書くように制作した音楽のスケッチから、12 曲を選び1枚のアルバムにまとめた作品集。
各曲のタイトルは、曲を制作した日付。
ジャケットは「もの派」を代表する国際的な美術家、李禹煥(リ・ウファン)氏が本作のためにドローイングを制作。
坂本龍一の71歳の誕生日となる2023年1月17日にリリース。

 

 

変な意味になるかもしれませんが、

「これが教授、最後のアルバムになるかも…」

と思いながら購入。

 

幸宏さんの訃報の時もちょっと書きましたが、

YMOは僕にとって初めて音楽で衝撃を受けた音楽。

だから僕にとってYMOの3人は音楽的に最高のアイドルなのです。

 

そして今作は…

 

 

ちょっと聴いていて辛い。

 

教授の今の心境が出てると思うんだけど、

どこかしら「死への不安」とか「俗世から離れた平穏」みたいなのを感じるのです。

言ってみれば、「涅槃の音楽」。

今の教授の心境が、正にそこにある気がします。

 

ただ、この後、是枝裕和監督・坂元裕二脚本の映画「怪物」の映画音楽も担当しているみたいなので、

そこでどんな「映画音楽」を作っているか、興味は尽きないですな。

 

 

僕の人生に多大な影響を与えた、教授。

 

僕の悪い予感が当たらず、これからも素晴らしい音楽を産み出していくことを願うばかりです。