あまりに感激して、どこかにそれを残したくて、久々のブログです。


いさなみすやお先生の奥さんの名前はずばり、私の名前でした!!


まさか、大野くんの口から自分の名前が呼ばれるなんて…。

まあ、私を呼んでる訳じゃないんだけどさ。


でも、さん付けで、全国放送で、連呼されるなんて…。


ほら、そんな一般的な名前じゃないじゃない?

子どもの頃はもっと可愛らしい、私子ども当時の今風の名前、かおり、とか、さやか、とか、りか、とか、みたいな名前が良かったな、って思ったものだけど、この名前で良かった、と今までで一番思った!!



ありがとう、奥さんの名前、この名前を思い付いた脚本家さん!!



カランコロン♪

「いらっしゃいませ!

あ…」



閉店まで30分。

今日最後のお客さんかと思って厨房から顔を出すと、そこにいたのは嵐の大野さん…。


「こんばんは。
久しぶり…」


「あ、はい。
いらっしゃいませ…」




大野さんは店長の幼馴染みで、時々フラッと顔を出して、差し入れにするってケーキやクッキーを山ほど買ったり、実家に帰るからって家族お好みのケーキを買ったり…。

今日は何だろ?

店長、出張なのに…。

どうしよう…。


「あの…、店長今日不在で…、あの…、本社の研修で今日は泊まりで…」



「らしいね…。

ちょっと時間空いたからさ、甘いもの食べたいなって思って…。

いい?」



「あ、はい。

じゃあこちらにどうぞ…。
はい、メニューです」



もうすぐ閉店で、オーダーストップの時間だからカフェコーナーに来るお客さんはいないけど、念のため入り口から見えにくい席に案内する。




「あ、ねぇ、これ、このフルーツグラタンってどんなの?」


「あの…、簡単に言うと、フルーツにカスタードかけて焼いたスイーツグラタンなんですけど…」


「へぇ~。
んじゃ、それ!」



「はい、じゃあ少々お待ちください」




はぁ~。
店に二人きりなんて、緊張する…。



厨房に入り、深呼吸をすると、フルーツグラタンを作り始める…。



ガタッ



「キャッ!」



「あ、ごめんごめん…。

ねぇ、退屈だからさ、作るの見てていい?」



「えっ!?作るとこ…?

えっと…、あの…。
あ、じゃあここにどうぞ…」



大野さんに見られながら作るなんて…。



ドキドキしながら作り進める。



大野さんが…、興味深そうに、おもしろそうに私の手元を見てるから…、緊張する…。


フルーツをカットして、カスタードをかけ…、オーブンに入れる。



「5分くらい焼くだけなんで、すぐにできますから…。
その間にお飲み物用意しますね。

コーヒーでいいですか?」


「あ、うん…。
ありがと…」



カシャーン!!

そういって微笑んだ顔が…、ホントに綺麗で…


思わず手にしていたカップを落としてしまった…。


「キャッ!!
す、すみません!!

すぐに新しいカップ用意しま……っつっ!…」


慌てて破片を集めようとして、指を切ってしまった…。

「あ、大丈夫!?
切ったんじゃない?」


破片を拾い集めてた私の傍に駆け寄り、

「見せてみ」

って、手を取り…、その指先を口の中に…!


「あ、あの…、大野さん…。
えっと…、だ、大丈夫ですから…」


大野さんの突然の行動に心臓が早鐘をならす…。

自分でも顔が赤くなってるのが分かる…。



「あの……、大野…さん…」

手に力を入れ、離れようとするのに…、大野さんは…返って力を入れ、すっぽりその胸に抱き寄せられてしまう…。


大野さんの顔が…、すぐ近くで…、大野さんは…とっても…いい…匂いがする…。

やだ…。
心臓…、鎮まれ…。

ドキドキする胸を抱えるように俯く…。




どのくらいそうしてたんだろ…。



「お前の指…、甘いのな…」


「えっ!?」

思わず顔を上げると…、フワッと大野さんの唇が降ってきて…。

キス…された…。
唇に触れるだけの…、優しい…キス…。



「お前も…、甘い…。

もっと…食べていい…?」

「えっ!?
あの…、大野さん…?」



大野さんはそう言うと…、戸惑う私の頭を…包み込んで…、もう一度キスを降らせる…。

今度は…、さっきより深い…キス…。


角度を変え…、口内を味わうように…、ゆっくり…、長い…。



頭の芯が…、しびれて…、何も…考えられない…。


大野さんに…応えるように…、舌を…絡めて…。



ふと…、我に帰る…。
こんなとこ、誰かに見られたら…!



「大野さん!
こんなとこ誰かに見られたら…!」



慌てて大野さんの胸を押し退ける…。




「大丈夫だよ…。
もう…、closeの札出してるし…、鍵も…掛けてる…。

ほら…、もっと味わわせてよ…。

甘い…お前…」



そう言って…、大野さんは…、また…私を抱き寄せて…、甘い甘いキスを降らせる…。


味わうように…、ゆっくり…、長く…、何度も…、何度も…。



甘い夜が…、更けていく…。



思ってもいなかった美悠の言葉…。



でも…、美悠の言いたいことも分からないこともない…けど…。


でも…、やっと見つけた俺が安心できる人…。



はい、そうですか、って手放す訳にはいかないよ。




「確かに…俺ら、ファンの子達からパワーもらってる。

コンサートや生のステージで応援してもらって、名前呼んでもらって、ホントにありがたい…。

ああして応援してもらえなかったら、俺ら成り立たないもんな。


嵐が嵐でいられる、大事なもの…」



「………うん…。
だから………」



「あれは嵐の大野智の元気の素なんだ…」



「だから…」



「でも…、嵐の大野智が頑張るためには、ただの大野智が元気じゃないとダメなんだよ…」



「ただの…大野くん…?」


「そのためには美悠が必要なんだって!」



「…どう…して…!?」



「美悠の傍にいると安心できる。

美悠の傍にいるとあったかい気持ちになれる。

美悠に触れてると元気が出る。

美悠の笑ってる顔見てると俺も嬉しくなる。

美悠が作ってくれたもの食べると疲れが吹っ飛ぶ。

美悠…?


俺…、もう美悠がいないとダメなんだよ…」




俺の顔を穴が開くほど見つめる美悠。


「………いい…の…?
私なんかが傍にいて…」



「美悠じゃないとダメなんだよ…」



ポロポロと涙を溢す美悠を抱き寄せ、ギュッと抱き締める。



「美悠…、これからもずっと俺と一緒にいてほしい…。

愛してる」



俺の胸の中で、美悠はこくりと頷いた…。


美悠…、ずっと…一緒だよ…。

離さない…。




fin.