ダヴィンチ・シリーズ第2弾も白ですが、『モナリザ』ではなく『ラ・ジョコンダ』と正式な画題が記されています。

   巨匠の最晩年を手がかりに、「イタリアの至宝であるべき傑作がルーブル美術館にあるのはうなずける。」などと呟きながら、一人読書会を始めましょうか。

      

フレンチ【エソール  ブック】※白

 

★★★★★★★一人読書会★★★★★★★

クロ・リュセ城

 

   1516年秋、ダ・ヴィンチはフランス国王フランソワ一世の招待を受け、ロバの背に乗りアルプス山脈を越えた。64歳だった。
  それから、1519年までの3年間をクロ・リュセ城で過ごすこととなる。

   ダ・ヴィンチは、お気に入りの3枚の絵と手帳、クロッキー帳の全てを革のかばんに入れてローマから運んだ。

   城を訪れたアラゴン枢機卿の秘書が、「あるフィレンツェの貴婦人の絵画があった」と日記に記していることから、「モナリザ」とわかる。

   国王から「ここで考えるのも、夢想するのも、働くのもあなたの自由だ」と告げられ、格別の庇護のもと制作に没頭、生涯を閉じた。

(裾分一弘『もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ』)