拝啓 マリコ様
先週 夫が
”トランプにメールしたった。
これ以上、経済を止めることは自爆や。
切り捨てるところは切り捨てて 再開しろと言うたった。”
”トランプ、あんたのメール 読むん?”
”ツイッターや、俺の声は届くで”
意を決しての行動のようで、半ば興奮気味。
本人がそう信じているのなら それでいいのだけれど。
*夫に向けて家のあちらこちらに貼ったポスター
私に言わせれば
ビジネスマンのトランプは
経済、お金より
公共の安全を優先するタイプだとは
到底信じがたい
そのトランプがこういう政策を取っているということは
よっぽどの理由があってのこと。
私たち一般市民が知ることよりも
もっと重要な何か理由があって、
大勢の賢い人たちが総合的に考えて
そう決断せざるを得なかったのだと思う。
私は
世の中で起こってることに多少の不備をみとめても
”賢い人たちが 私たちが考えられる以上の
全ての要因を総合的に判断して 決めたことなんだから
最善が尽くされているはず”
と、思う(思いたい)タイプ。
物事の一面だけ見て 文句を言ってる人たちが
教養を欠いているように映り
他人事にも恥ずかしく思う。
私が広告代理店で働いている頃
仕事とか 世の中のことが 少しわかってきた頃
ある大きな広告主にぴったりの企画を思いつきました。
我ながら どこからどう見ても WinWinで
大きな展開も期待出来る 素晴らしいアイデアでした。
その企画の持ち込みのための準備をしていた時
ふと、不穏な思いが頭をよぎりました。
この広告主は
業界の最大手である電通とも 付き合いがあります。
だから、電通にも
こういうコンセプトの案を持ち込むことはできたはずです。
”こんなに 良い企画、二流の広告代理店の我々が考えついて
一流の電通が考えないわけがない。
電通がやらない、ってことは 何か理由があってやらないんだ。
その考えられる ”やらない理由” を先に考えたほうが
いいんじゃ無いだろうか”
この私の意見は
この企画 そのもの以上に
クレバーな考えに受け止められ
同僚から”なるほどねー、冴えてるねー”と
大絶賛。
今から考えれば
それこそ、負け犬の自己防衛以外の何物でもなく
卑屈でさえあります、が
その時は自分でも
”何て思慮深い、利巧な思考なんだ”
と、自己自賛。
と、私の思考回路は常に
”マダム、〇〇に’ついてど思いますか?”
”政府、官僚はすべての要因を加味して総合的に
判断したのだから、正しいと思いますよ”
と、”賢い人が考えたんだから私が何も言うことは無い”
それ自体が ”私の意見” にすり替わっていて
私の本当の”意見”はどこにもなくなっていました。
結局、私が取り入れてきたことは
自己のコンプレックスを裏手に撮った
”大きいものに流れる、卑屈な権威主義者”
これこそ、もっとも流されやすく、操りやすい
”一般市民”。
やばい、こういう市民がヒットラーを生むのよね。
そもそも 一般市民として
すべての情報にアクセスすることなど不可能なんだから
わかっている材料だけで
”私はこう思う”って自分の頭で考えないと
だめでしょう。
人は、知らず知らずに 楽な方に流れて
頭を使わず、ネガティブになるらしい。
逆に言うと
思考すること、ポジティブに考えることは
いっぱいエネルギーが必要で
疲れる作業。
精神的な若者と老人の差は
そこにあるみたいですね。
体は休めて
思考は止めず
これからも続く 明るい楽しい未来に向けて
自分は何ができるか、考えたい。
で、私の意見は
”夫と同じ。若い世代を信じて前に進むべき。
医療は最善を尽くして、でも経済は絶対に殺してはいけない”
ぽちっとお願いします。
