年賀状 書かなくちゃ…


主人から
表書きは手書きするようにいわれていて
下手くそなのに筆ペンで書くんです
お店の分だけでも
印刷したいな


昨日
ご主人の退職記念にご来店のお客様が
33年前に義父が仕事をさせていただいた物を持って来てくださいました

うちは
例えば 銘菓のように
商品そのものを継承するというのではなく
その代の主人が仕事をさせていただいた物が品物です
ですから その「手」の違いが出ます

33年前のそれは
明らかに義父の仕事でした
3年しか一緒にいなかった私にも
よく分かりました

アナログの
柔らかい仕上がり
処理の仕方

お父ちゃんのや…
綺麗やな…

主人と2人で
隅から隅まで拝見しました

お客様をお見送りするとき
主人が
懐かしい物を
見せていただいてありがとうございます
大切に扱ってくださっていて
本当に嬉しいです…と


私達には息子が2人いますが
どちらもあとを継ぎません

主人自身が
どうしても継がせなければいけない、と思っていません

数年前に
長男が役所で
◯◯さんの息子さん?
私 いつもお宅にお世話になっているのよ
と話しかけられ
うちの仕事を誉められたそうです

そのことを彼はLINEで知らせてきました

うちの店が
地域でこんなふうに思われていることを初めて知りました
この家に生まれて嬉しいのと
パパの代で終わらせてしまうのを申し訳なく思います
でも、
◯◯の息子として
ちゃんと生きていくからね

うろ覚えですが 
こんな感じで綴ってきました

私は確か

あなたがそう思ってくれるだけで
じゅうぶん嬉しいです
どこにいても
どんな生き方をしても
あなたが
うちの子で
私達の子であることに違いはないです
頑張りなさいよ

と返信したように記憶しています


長男は
この時の気持ちを
覚えているでしょうか
今は忘れていても
何かのきっかけで
思い出してくれたらいいな

主人の仕事は
形となって残ります

いつか 何方かが
息子達に
これは 君のお父さんにね、と見せてくださる日が来ることを少しだけ望んでいます