45歳で気づいた。「給料をもらう人生」から抜け出すまでの話
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ボク、仕事じゃなくて“給料”だけを見てないか?」その瞬間、胸の奥がズキッとしました。ボクは仕事を探しているつもりでした。でも本当は、条件表の数字ばかり見ていたのかもしれません。このまま、ただ給料をもらうことだけを基準に働いて、60歳になったとき、ボクの手元には何が残るんだろう。この頃、ボクは本気で3択で悩んでいたたい焼き屋——ロマンと独立の夢精肉店——技術と手に職ドライバー継続——安定と給料たい焼き屋との出会い転職活動を続けながら、まだトラックドライバーとして働いていたある日。休憩中に、いつもの大好きなたい焼き屋に立ち寄りました。たい焼きを食べた瞬間、ふと思った。「たい焼き屋で働けるんじゃないか?」「たい焼きなら、いつか自分の店を持てるかもしれない」——その考えは、自分でも驚くほど自然に浮かびました。すぐに未経験OKのたい焼き屋を探してみたら、3店舗見つかって、全部面接を受けることに。そのとき初めて、ボクはたい焼きという仕事の可能性を真剣に考えました。小さなお店、キッチンカー、フランチャイズ、あんこを極めて和菓子へ——夢は広がっていきました。いつかキッチンカーで全国の競馬場を回れたら、めちゃくちゃ楽しそうだな——そう思えたのは、久しぶりでした。ボクは妻に話しました。「たい焼き屋で働いてみようと思うんだ」「将来、キッチンカーで全国を回るのもいいなって思ってる」。ボクの中では、かなり前向きな話でした。「たい焼き屋1本って不安定じゃない?」「40代で未経験だし、給料も安いんでしょ?」「もしダメだったら、その先どうするの?」正直、胸が痛かった。3店舗受けたたい焼き屋のうち、受かったのは1店舗だけ。しかもその店は、ボクが強く惹かれていた一丁焼きではなく、いわゆる養殖のスタイルでした。「あれ…? ボクがやりたいのはこれじゃないかもしれない」——そう思った瞬間、たい焼き屋のロマンは少しずつしぼんでいきました。45歳、未経験。その壁を越えて、理想の形でスタートするのは簡単じゃない。キッチンカーのセミナーで見えた第三の道迷いが深くなっていた頃、予約していたキッチンカーのセミナーに参加しました。出店枠には限りがある。スイーツ枠が埋まっていると、たい焼きでは出しづらい。複数業態を持っているキッチンカーの方が強い——そんなリアルを聞きました。「キッチンカーをやるとしても、たい焼き一本より、もっと振り幅のある武器が必要かもしれない」——そう思いました。その後の個別相談で、ボクの中の景色が一気に変わりました。「ソムリエ資格があるんですよね? それ、かなり強みですよ」「“ソムリエ×肉”って、すごく説得力がありますよ」「ソムリエが焼くチャーシュー丼なんて、かなり面白いですよ」過去の経験と、これから身につける技術が、ちゃんとつながる未来が初めて見えた気がした。たい焼きか、精肉かたい焼き屋にはロマンがある。精肉屋には技術がある。「たい焼き屋、いいじゃん」「いや、精肉の技術は強いぞ…」——頭の中では何度もぶつかりました。今のボクには、大きな資産があるわけじゃない。だからこそ、これから何を積み上げるかがすごく大事でした。たい焼きが好きなのは本当です。その気持ちにウソはありません。でも同時に、こうも思いました。「ボクは、本当にたい焼き屋をやりたいのか?」「それとも、精肉のほうが大変そうだから、ロマンのあるほうに逃げようとしてるだけなのか?」精肉には、技術が一生モノになる。ソムリエとの掛け合わせができる。キッチンカーにも応用しやすい——考えれば考えるほど、ボクの未来を一番広げるのは、精肉の技術を身につけることだと思えてきました。たい焼きはロマン。でも、精肉は武器になる。ボクは「稼ぐ力」を選んだたい焼き屋の夢。キッチンカーで全国の競馬場を回る未来。ソムリエとしての経験。精肉の技術。全部ひっくるめて考えた結果、ボクは精肉屋で技術を身につける道を選びました。もちろん、給料が下がる不安はあります。40代での転職に不安がないなんて、そんなことはありません。でも、生活できる範囲であれば、今は目先の条件だけじゃなく、未来に残るものを選びたいと思った。「給料をもらう人生」から、「稼ぐ力を育てる人生」へ。45歳。ここが、ボクの再スタート地点です。そのあと、45歳・未経験で精肉店に入った初日を迎えた——それは別の記事に書いている。まとめ40代の転職活動で、ボクが学んだのはこういうことでした。心が動かない仕事は、給料だけでは選べない。好きなことと、未来につながることは、分けて考える必要がある。ボクはまだ道の途中です。いつか、キッチンカーで全国の競馬場を回る夢に近づけるように、今は目の前の技術をコツコツ積み上げていこうと思っています。🥩 ちょくえい / 精肉修行中ワインソムリエ→トラック→精肉。45歳で未経験転職したボクが、仕事のリアル、失敗、学びをそのまま書いています。▶ あわせて読みたい45歳、やりたいことゼロ。事故の翌日、退職届を出した1000万円の闇を見た40代が、転職を決めた理由なぜ精肉店を選んだのか(詳細)ハンドルを切れずに、肉を切る。次は、精肉店の初日へ45歳・未経験。年収100万円ダウンを選んだあと——配送、包丁、職場の空気。最初の1日をそのまま書いています。精肉店・初日の記録 →※この記事は筆者自身の実体験をもとに書いています。転職・キャリアに関する内容は個人の記録であり、すべての方に当てはまるものではありません。