「過去に原因を求める生き方」から抜け出して、「未来志向で新しい人生を切り開く生き方」にシフトする。

(『アドラー流「自信」が生まれる本』)

 

「過去は問わない。他人のせいにしない。

自分が未来に向けて今から何ができるか」

(『働く人のためのアドラー心理学』)

 

 過去に原因を求める、とは過去の出来事を悔いたり、あの失敗がなければ今はこうではなかったのに。などなどでしょう。これはまあ誰にでもありますよね。生きていれば色々な事が起きますから当然だと思います。

 

 自分も沢山あります。

 ひとつは新卒で入った会社での事です。当時課長職だったのですが自分で画策

して人事異動、違う部署への異動のために動きました。結果異動したのですが、

1年半後は再度自分で動いて出向から戻りました。

サラリーマンとしては良くはないでしょう。まず上司の気分が良いはずがありません。周囲も勝手なやつだ、と思う人はいたと思います。そのしっぺ返しはやはりありました。

 今でもあの行動をしていなければ、好きだった新卒で入った会社にもう少しいたのかもしれない、と思う時はあります。

 

 過去は変えられませんが、たまには思いだす事も悪くはないと思います。

自分にとっての意味を考えて、それを今後に生かすことができれば良いの

ですから。意味はいくつかあるかもしれません。良い方向に行く意味づけ

を選択すればいいのだと思います。

 

 でもクヨクヨといつまでも過去の事で悩むのは、やはり良くないですよね。

ただ時間を使い、自分を浪費させてしまいます。

それよりは「これからどうするか」「目的は何なのか」「そのために

何をやるのか」を考えたほうが建設的ですから。

 

 アドラー心理学では「人間は自分の行動を自分で決められる」と考え、

これを「自己決定性」と言います。これは根幹となる5つの理論の一つ目です。