広島県道456号(下門田・泉吉田=シモンデ・イズミヨシダ)線を今日はご紹介。
広島県の県北、庄原市高野町下門田と三次市君田町泉吉田を結んでいる。
庄原市側からの走行。
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当然、わたしの進む道には道路情報板が毎回立っている(^^)v
広島はかなりの普及率で、それが電光掲示板になってしまっている。
それが少し寂しくもある。
その後、なんやかんや、道幅が狭くなったり広がったり、多少の路面の凹凸もあったりするが、まあ大したことはない。
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かれこれ10kmくらい走った頃、ようやくダムが見えてきた。
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ダム湖は静かに水を湛えていた。
ここは神野湖というらしいが、わたしは永らく広島県民をしているが、初耳だった。
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この看板は車窓から撮ったもの。
まるでピクニックには不向きな場所だ。
座ってレジャーシートも広げる場所はないし、一つ間違えたらダム湖にまっ逆さま。
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時折、ダムを修繕している重機が稼働している音だけが響いている。
しかし、だいぶ古そうなダムである。
わたし、かなり広島には詳しいつもりだが、いくら引き出しをひっくり返しても思い出せない。
その名も高暮ダム。
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戦時中に朝鮮半島から連れて来られた強制労働者によって造られ、祖国の土を再度踏む事なく、たくさんの命がここで失われたとの碑文と出合う。
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わたしはこれが、未だに蓋をされたままの過去だと思った。
こんな大きなダム、そしてここに通ずる道道も、歴史を紐解けば皮肉なもの。
そんな事は露知らず、わたしは険道をさまよっている旅人に過ぎない(-_-)
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ダムを越えると、道は急に険しくなった。
岩を切り崩して、道を通している。
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コンクリートの石橋。
竣工年の刻印も見つからない。
でも腐食や劣化を見ると、かなりの年月が経っていると思われる。
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まあこれは、しっかり橋の欄干部分に鉄筋が使われているので、戦後の産物であるのは間違いないと思うけど。
う~ん、なんかすごい県道だな~(^_^;
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ようやく立派に険道化されてきた 笑
しかしよくこんな場所に道を造ったもの。
どれだけ岩を切り崩したのか……(^_^;
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岩肌だらけの県道。
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お?滝とな?
見過ごしかけた小さな看板。
ま、徒歩5分なら行こうかな、、、
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(崖を)徒歩5分……
足を踏み外したらケガだけじゃ済まん徒歩5分……(下に見えるは愛車)
どうにか到着。
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わたしが将来仙人になるなら、ここで霞みを食べて暮らしたいと初めて思った場所。
本気で仙人になるならここはオススメ。
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しがらみや背負っているもの、全てを忘れ時が経つ気がする。
雰囲気は最高に寂しい! 笑
滝の水は不純物が混ざっているけど、岩と岩の間から湧き出る水は美味しかった。
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さあ水分補給もしたし、気を取り直して456!
しかし、全く対向車も来ない。
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余裕で車を車道に停めて、コケの撮影会。
すると何やら発見。
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何処に続くか分からない、橋脚だけが残ってたりもする。
見渡す先には『森』しかないのに、この大袈裟な橋脚は一体、、、
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橋脚に、蜂の巣を発見。
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唯一のトンネル。
短いながらも、どことなく薄気味わるかったのが印象的だった。
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『おいしい山水です一杯どうぞ』
山小屋発見もひとけが無い。
じゃあ、こっそりお言葉に甘えて……
飲み干したお茶のペットボトルを洗って、天然の美味しい水に早変わり!
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飲みながら散策中に、またも怪しげな橋を発見。
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だから、何の為の道なのか!?
さっぱり道の先が想像できない、今度は転落防止の手すり付き、崩落橋。
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しかし相変わらず、ダムから最後の最後まで、岩肌を削りまくって貫く県道。
車で走るわたしには険道という恩恵しかないが、先人の苦労は幾ばくだったのだろうか?
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やっと最後に出会えた『456』。
謎多き秋の広島県道456号は、深い歴史と共にまた今年も沿線を赤く染めていく。
そして、もうすぐ真っ白な白銀の世界へ。
道の奥が深さレベルがあるのなら、トップクラス。
どこか、しこりが残ったままの険道。
久しぶりの『曰く付き物件(県道)』。
いつか、また行けたらいいと思う。