架空の「離婚」の会話です。これは架空の会話です。
以下の物語はあくまで空想であり、登場する人物、
その性格、事実関係もすべて、すべて空想です。
登場人物は、下手の横好きの「民法好き」さん。
そして、離婚検討中の「虎男」さんです。
虎男 「ボクが離婚したらどのくらい財産をとられる
の?君はよく法律の本を読んでいるじゃないか。」
民法好き 「そんなこと言われても困るよ。はやく弁護士に相
談しに行くべきだよ。弁護士じゃないし、教科書に
載っているような知識を持ち合わせているかも怪
しいよ。そもそも趣味で勉強しているんだから。」
虎男 「ケチケチするなよ。弁護士に相談するにしても最
低限のことは知っておきたいんだよ。同じ昭和50年
生まれだろ。教えてくれよ。」
民法好き 「セレブは強引だなあ。君の悩みは、君がまいた種
だろう。僕は自分の論文がうまく書けずに途方にく
れているんだ。」
虎男 「まあ、気分転換に教えてくれよ。缶コーヒー一年分
あげるから。それ飲んで夜に論文書きなよ。」
民法好き 「コーヒーは飲めないんだよ。まあ、でも、同じ昭和
50年生まれだからなあ。なんかちょっと同情するん
だよなあ。しょうがないな。でも教えてあげる知識は、
正確かどうかわからないよ。
そもそも、日本には明確な財産分与の給付基準
を示した条文がないんだ。だから何ともいえないなあ。
しかし最近の実務の傾向だと財産分与の割合は、
5対5と教科書に書いてあるよ。」
虎男 「ええ、5対5!これまで稼いだ生涯収入は、
約1000億円位だから、そうすると500億円。
500億円!!そんなにとられるのか。
ボクの大好きなアサヒ飲料の資本金を軽く越えてい
るよ。おかしいよ、高すぎるよ。」
民法好き 「いやいや、日本だと、原則的には現在ある財産を
基準とすることが多いんだ。だから今持っている財
産を基準にすると思うよ。裁判ならば。それに結婚
前の財産は対象とならないよ。夫婦で築き上げた
財産ではないからね。教科書に書いてあったよ。」
虎男 「ワンダフル」
民法好き 「ちょっと古くない・・・。」
(次回に続く)