社会人大学院① ~この2年間を振り返って~


現在、私は、一橋大学大学院法学研究科に在籍しています。
1月に修正論文を提出しましたので、三月初旬に行われる
口頭試問を無事終えることができれば、修士号を取得して
大学院を修了することになります。


事務所経営、非常勤講師、大学院生、そして子育てと大変
忙しい日々を2年間過ごしてきました。

しかし一橋大学で学べた2年間は、実に有意義でした。
ご指導頂いた先生方や、同じ院生の皆さん、法科大学院の
学生の皆さんに対して感謝の念でいっぱいです。


一橋大学は少人数制教育を基本理念としています。
ちなみに「ゼミ」という言葉は、日本では一橋大学で最初
に用いられて、その後普及したそうです。
この少人数教育の伝統は、確実に成果を挙げており、法科
大学院では全国トップの新司法試験合格率を達成しています。
私も法科大学院の授業に出させて頂き良い経験をさせて頂
きました。
一方、大学院の授業も、教授1人生徒3人という授業が
普通に実施されます。負担も大きいのですが、直に先生方
のお考えや法的思考にふれることができたのは大きな財産
になりました。


社会人で大学院に通うことは確かに厳しいと思います。
しかし非常に明確な目的意識を有して入学することになり
ますので、有意義な勉強ができると思います。
特に行政書士は、「専門性」について疑義がもたれていま
すので、大学院で学ぶことにより高度な知識・論理思考を
身につけ、「専門性」の確立を目指していくべきではないで

しょうか。


行政書士 山本 直哉