この話しは少し機械オタクな
話なので興味のない人は
最後の重量比較だけ見ていって
下さい(笑)




中華のステムに
ついてきた
虹色のボルトナット

怪しいので
最初に重さを計ったら
チタンではなく
スチールに着色しているだけのもの
でした。

わかった上で使っていましたが
気付いたら
こんな錆びてました(笑)



いや本当に巧妙でね
頭にうっすら見えると思うけど
最初こんな虹色していて

よく
あるでしょ。チタン製品が
虹色しているの
あれに似せているんだよね。

まあ
重さを計ればすぐわかるのだけど
うちに予備である
ボルトを並べてみた。
ちょっと長さは違いますが
全てM5のボルトです。



左が鋼
スチールというやつね。
俗に言う鉄のこと

鉄だけだと粘りが強く
固さがないんです。
なので炭素を混ぜていき
固さと粘りを適切なところで
製品にします。
それを炭素鋼といいますね。

一般的に世の中での
鉄製品は大体炭素鋼です。
炭素のことをカーボンと言います。
カーボンの繊維で
カーボンフレームは作られています。
話が脱線するし
カーボン繊維の話しはあまり
詳しくないのでここでストップ(笑)

機械系の鉄ボルトだと
SS400とかS45Cとかが
一般的。
スチールSに0.45%のカーボンC混ぜたよ
がS45Cです。
この話しもしたいけど脱線するし
つまらないだろうからまた今度(笑)

まあでもこれは
錆びやすいし
そもそも
圧力とか力がかかるところには
不向きです。

そうなると次はSCM材
俗にいうクロモリです。
スチールに
クローム
モリブデン
か含有されてます。
略さないと
クロムモリブデン鋼
といいます。
クロモリのフレームはこれです。

強度が高めなので
自転車に使われるの主な鉄ボルトは
これのはず。(笑)





真ん中がステンレス
ステンレスも鋼
ステンレススチールです。
表記はSUS

ステンレスはステインレスで
ステイン:汚れ、錆び
レス:ない
で錆びない金属という名前です。
これも鉄にクロムを混ぜて作っていきますが
10.5%以上含有させると
ステンレスと呼ぶことができます。

ステンレスは基本的には錆びません。

錆びは鉄が酸化して起こります。
クロムは鉄よりも酸化しやすいため
含有させるとすぐクロムが酸化して
透明な酸化皮膜を形成します。

この酸化皮膜が鉄を錆びさせないため
錆びない金属となるわけです。
言い方を変えるとすでに酸化させて
鉄本体を錆びさせない
というイメージでしょうか。

因みにステンレスを見分けるために
磁石につくかどうか
と試されることがありますが
実は
クロムが含有されているだけの
SUS400系は磁石に付きます。

更に腐食に強くするために
クロムとニッケルを含有させる
SUS300系は磁石につきません。

これは一番メジャーなステンレスが
SUS304だから俗につかないと言われるのですが
ついたとしてもステンレス400系の可能性がある
ということです。




右がチタン
チタンは自転車界に一般的に
出回る金属としては最高の金属です。

俺が使っているような
出が定かではないチタンボルトは
安いのですが実は強度に不安があります。

一度私も
ステムのチタンボルトを
規定トルク内で締めている途中に
ボルトがネジ切れた経験があります。

よく噂では聞いていましたが
いざ自分であの程度の力でネジ切ると
こんなものに命を預けていいのかと
本当に恐ろしくなります。

でも実は
チタンは合金なので
用途に応じた製作ができて
ちゃんと品質管理されているものであれば
スチールよりもステンレスよりも
強度が圧倒的に強いです。



ここまでの話しは長くなりましたが

重量を計ってみましょう‼️


錆びた
スチールのボルト
ワッシャーなし長さ20ミリ
重さ3.9グラム


次ステンレス
ワッシャーなし長さ18ミリ
重さ3.5グラム

基本的にスチールと重さは
変わりません。
この違いは長さ2ミリの違いと
スチールボルトが
錆びが付着している分程度です。

重さは変わらず
錆びに強いボルトがステンレスです。

お使いの自転車の各ボルトが
もし
錆びはじめていたら
取り急ぎ
ステンレスに交換しましょう🎵

ステイン
レスです(笑)



んで最後
チタン
重さ2.4グラム
条件としてはワッシャーありで長さ20ミリ
それでもぶっちぎり軽い。

因みに
純チタンボルトだと
強度がありません。
チタン合金ボルトが良くて
その中でも
64チタン
と呼ばれるものが
最適といわれています。

チタン合金界の70%は
64チタンと言われています。
アルミが6%バナジウムが4%配合されており
これが一番安定した合金比率と言われていました。

最近ではβチタンが出回るように
なってきました。
これは64チタンより強度に優れてると
言われていますが
まだ私は使ったことがありません。

これらは
医療や宇宙産業や
ゴルフクラブだったりに
幅広く使われています。

スチールボルト
3.9グラムと比較すると
0.61

チタンは
スチールの
60%と言われているので
そこそこ違っていない結果に。

クロモリや
ステンレスのボルトより
約60%程度の重量で
強度も上回るボルト

チタンボルト

オススメです🎵