ダイバーシティーの美名の下に、トヨタがジャンキーを飼っていたことが露見しました。まあ、たしかに諸外国では麻薬犯は死刑ですけど、はっきり言ってあんなもん自己責任ですから、そのこと自体はどうでもいいんです。僕が問題にしているのは、日本最大級の組織を代表するトップが、世間に対して恥じ入ることなく体制の変更は一切考えていないとまで言い切っていることです。この人バケツかぶって喜んでたような人ですから、おそらくは考えなしだろうと思っていたら、案の定記者会見で「ハンプ氏が日本に住むということは、やはり真のグローバル企業としての第一歩」なんて意味不明なことを言ってます。ホテル住まいでもガイジン役員が日本にいりゃグローバルかい。その上「仲間を信じて当局の捜査に全面的に協力する」「ハンプ氏に法を犯す意図がなかったということが明らかにされることを信じ」「部下である役員も、従業員も、いわば私にとっては子供のような存在」などと、すべて言ってることが顧客や株主に向けたものではありません。この人いったい何のために会見を開いたんでしょうか。「法を犯す意図がなかった」って、意図があろうがなかろうが犯罪は犯罪ですよ。しかもアクセサリーと称してガラクタの底にヤクを詰めて空輸してんですから。記者のほうも応援団だから「もし法を犯してないということが証明された場合に、ハンプ氏の今後の役割というか、立場というのはどのようになるのか、お考えになっているところがあればお聞かせください（東洋経済ミヤモト記者）。」だってよ。強いて言えば東京新聞のイシイって記者が、ハンプ氏をそこまで信じられる根拠っていうのはなんなんでしょうか、という質問をしたのが精一杯。この事件に対しての社内コンプライアンスの質問もなければ、有罪だったら組織として顧客や株主にどう対応するのかという質問も無し。
僕なら今後の有罪無罪に関わらず、現時点で臨時株主総会を開いてハンプ氏の解任動議を出します。もちろん有罪なら問答無用ですが、仮に本人が証拠不十分で放免されたとしましょうか。そうすると彼女に届いた荷物は誰がどういう意図で送りつけたのかという疑問が残ります。単なる愉快犯のわけがありませんから、怨恨による犯行かもしれません。それなら今後自社製品に危害が及ばないとも限りません。製品の性質上、顧客の安全を担保するのは当たり前どころじゃありませんから、危険の萌芽は摘みとるべきだと思います。そこを創業家のボンボンバカ社長はわかってません。もしも神風が吹いて警察検察の勘違いでしたってことにでもなったら、その時に再登用すればいいじゃない。もともとその気はありませんが、金輪際僕はトヨタ車を購入はおろか、タクシーでもなるべく避けることにします。トップがこのままならこの会社は間違いなくまた大問題を起します。僕はその犠牲者にはなりたくはないもんで。近々発行予定の「ＡＡ型種類株式」だってネーミングからして姑息だし、５年縛りの間にこんな会社どうなるかわかったもんじゃありませんよ。なんで普通株じゃないの？
僕は過去記事でもトヨタをいやらしくチクチクやってましたけど、実は昭和の終わり頃から平成のアタマまではけっこういい車も作っていました。Ｍ型、２Ｔなんてエンジンはなかなかのもので、デザインに我慢して曲がったり止まったりしないで、直線だけなら乗れないこともありませんでした。もっともエンジンだけなら日産にもＬ型やＦＪ２０、ロメオのＶ６を手本にしたＶＧなんていいのがありましたし、ガソリン代を気にしなけりゃマツダの１３Ｂなんか最高でした。三菱だってサイレントシャフトなんて余計なことさえしなければ、サターンエンジン（このネーミングはなんとかならなかったんでしょうか）なんてのは年中ブン回してやりさえすればよく回りました。ただ、当時からトヨタは客を騙すことには巧みで、たとえばヨーロッパのデザイナーが苦労して生み出したディテールを、躊躇なくパクってヘッチャラでした。マークⅡなんて前から見りゃジャガーで横から見りゃＳＬＣとか、トレノなら４１２とか一目瞭然で、今だってアウディのフロントグリルをそのままいただいちゃってます。たしかに多かれ少なかれ、日本車のデザインにはパクリが多いのは事実で、三菱なんかもＬＡＮＣＩＡのデザインのまんまＬＡＮＣＥＲってエンブレム貼ってましたけど、いずれにしたって僕がトップだったら恥ずかしくて、そんなデザイン画持ってこられたって自分で考えろと言ってハンコなんか絶対に押しませんよ。マツダなんて可愛そうに、ヘッドライトをリトラクタブルにしただけでポルシェの真似だの、サイドプロテクターを着けただけでベンツの真似なんてさんざん言われてんのに、よっぽど広くマメに付け届けをしているとみえて、トヨタのデザイン批判など聞いたことがありません。なんたって自動車評論家をＣＭに起用したぐらいですからねぇ。出るほうも出るほうだよ。それ以降僕はアンタたちのいうことは一切信用しなくなったもの。「間違いだらけ」なのはアンタたちも一緒だよ。
トヨタのいやらしさはＦ１に参戦した際にも遺憾なく発揮されました。鈴鹿はホンダの息がかかっているからイヤだとばかりに、交通アクセスが皆無の富士スピードウェイで無理に開催。１４万の観客に迷惑をかける大失態。しかも大雨。挙句に翌年はその対策にコストがかかって儲からず「Ｆ１ファンはトヨタの客ではなかった」という捨て台詞を残して２年で撤退。モータースポーツのファンがトヨタの客であるハズがないことぐらい、こっちは昔から知ってるよ。それどころかクルマに少しでも興味があったら乗らないよ。世の中はクルマに興味なんか持ってる酔狂な輩はごく限られてるから、そんなの相手にしたって商売にならないことくらいハナからわかってるくせに、スケベ根性出して失敗しただけじねぇか。世界中を自社製品で埋め尽くそうと考えること自体がどうかしてるよ。この件じゃ裁判起されて負けてるはずなんですけど、報道はまったく無し。ヤダネー。
さらにイヤらしいのは有名なトヨタの後出しジャンケンといわれてるもので、その昔は日産サニーの少し後に排気量を１００ｃｃ程増やしたカローラを出して「プラス１００の余裕」なんてキャッチコピーで売ってました。おかげさんでカローラはホンダのフィットにその地位を奪われるまで、長きに渡って不動のベストセラーカーでした。最近だってＲＶ車で日産よりもほんのチョット大きくして、ほんのチョット安くして後出し。そのカテゴリでかなりの市場占有率を稼いでました。ヤダネー。
もっとイヤらしいのは、大衆車メーカーのくせに最上級車のセンチュリーには顧客の差別がはかられていたことで、その昔僕の知り合いは職業を聞かれてパチンコ屋だと言ったら、そういう人には売らないと言われ、貸しビル業もやってるんだけどと言ったら、それなら是非お願いしますと言われたそうで、ふさけんなといってベンツを買いました。まったく正しい選択ですよ。ヤダネー。
最高にイヤらしい（かもしれなかった）のは、さんざん意地悪してイジメ抜いた日産が、ある時期排ガス規制の対応に失敗したこともあって、経営がにっちもさっちもいかなくなった時のことですよ。従業員やその家族を食わせなけりゃなりませんから、恥を忍んで日産の工場でトヨタの部品を作るようになたんだそうです。そこまではいいんです。問題はそのあと。定かではないんですが、複数から得た情報によると、トヨタは日産にわざわざＴＯＹＯＴＡというネームが入った部分を作らせてたんだそうです。事実ならサイテーでしょ？ヤダネー。
・・・まあ、血だとか涙だとか情けだとかプライドだとか、そんなものがあったらトップメーカーなんて望めないんでしょうけど、熟練工がいなくなったからって新たに育てようとはせずに、その匠の技を数値化して機械にやらせるんだと得意げに自慢するに至っては、とても自動車のなんたるかを考えているとは思えません。「いつかはクラウン」なんてテメんとこで臆面も無く世間様をナメたようなことを言っときながら、後んなって「ゼロクラウン」なんて、いままでのクラウンは無かったことにしてくれって平気で言い出しましたからねぇ。それでも買う人がいるんだもんなぁ。どうやったらあんなつまらないクルマが作れるのか知りませんけど、昔クラウンに乗ってたらあんまり退屈で運転してることをすっかり忘れて熟睡したことがあります。葛西のジャンクションから中環に入ったのは覚えているんですが、葛飾ハープ橋までの記憶がまったくありません。その間距離にして１２キロ。寝てても運転してるもんなんですねぇ。さすがにちょっとびっくりしましたけど。
ひょっとしたらトヨタはクルマ作りそのものにはまったく興味がないのかもしれません。殊に現社長の興味はダイバーシティーだとかガバナンスだとか、その手の横文字にしかないでしょう。奢れる者は久しからず、悪いことは言いません、こんなメーカーのクルマなんか絶対に買っちゃいけません。
僕はこんなクルマには恥ずかしくて乗れません。
Suzi Quatro / Devil Gate Drive
邦題は悪魔とドライブ。メーカーが悪魔ならいい塩梅。
1975 Lancia Stratos Stradale 1/18 Yellow SS0452.../Car Brand
宇宙船じゃありません。トヨタの対極、究極のアホ車。だ～い好き♡