ホラー映画じゃないですよ~。
寄生植物なんですが...私が勝手に「吸血鬼」と呼んでいるだけで
黄色の糸くずみたいなもの。
正体は「根も葉もない」植物。
「根も葉もない噂」と言う言葉はここから来たのか?
偶然の一致か?
日本の在来種だったら、マメダオシ(豆倒し)
外来種だったら、アメリカネナシカズラ。
種から発芽した直後は根があるそうです。他の植物に寄生すると根が退化して無くなってしまう。
葉は始めから無く(葉の痕跡はある)、光合成を全くしないので、植物体全体が黄色。
他の植物の水分と養分をどんどん吸い取ってツルを伸ばし、夏に白い花が咲いて種ができる。
この2種の区別はとても難しいらしく、花のわずかな形の違いで判別するそうな...私には分かりません。
でも、日本在来のマメダオシは絶滅危惧種だそうなので、きっとアメリカネナシカズラでしょうね。
白クローバーの茎に絡みついている。
ツル性植物のように単に巻き付いているのではなく、吸盤で茎に吸い付いていて、水分と養分を吸い取るんです。
まるで、ヒトの生き血を吸う「吸血鬼」のよう。
根も葉もない植物なので、水分も養分も自力では得られないんです。
マメ科植物に好んで吸い付くので...
豆を栽培している畑にこいつが蔓延すると、豆が枯れてしまうので、着いた名前が「豆倒し」。
ほら、セイタカアワダチソウにもいっぱい吸い付いている。
セイタカアワダチソウって、アブラムシも大量に付くし...結構栄養価が高いのかも。
そういえば、セイタカアワダチソウの新芽を食べる人もいるそうな。美味しいのかな?
大概の草には付きますよ。
以前、サトイモに大量に付いて、頑張って手で取り除いたことがあるけど。
無造作にツルを引っ張ると、ツルの途中で簡単に千切れて、吸い付いた部分は残ってしまいます(吸い付いている部分は生き残る)。
吸い付いている部分を、剥がすように取らないと。
剥がす時にブチブチ音がしました。
(吸盤がちぎれる音か、サトイモの表皮が剥がれる音か、不明)
こいつを撲滅するには...
吸い付いた草ごと刈って、枯らすしかない。
でも、刈った草が枯れてしまうのに時間がかかると、その間に「吸血鬼」は周りの生きている草にツルを伸ばして寄生相手を乗り換えて、生き残る。
だから、晴れた日の最も気温の高い時間帯に草刈りをしなくてはいけない。
普通、夏の草刈りは、熱中症にならないように涼しい時間帯(朝か夕方)にするのが常識なんですが。
曇りの日とか夕方とかに草刈りしたら、刈った草は枯れるが「吸血鬼」は生き残るんですよ~。
もちろん、昨日の午後2時(気温31℃)、炎天下で草刈りをしました
困ったヤツです。
毎年、この寄生植物を見つけたら、その一帯を地際から徹底的に草刈りするのですが。
僅かでも生き残ると、すぐに広がって増えていく。
根絶は困難です