今日は本降りの雨。

最高14℃、最低10℃

 

外での農作業は何もできません。苗の世話だけ。

雨粒の「記念撮影」...雨粒さ~ん、ハイ、ポーズ爆  笑

 

雨汗雨汗雨汗

 

 

肥料について思うことを、シリーズで...

リン肥料について① 

 

化学肥料中のリンは、水に溶けやすいリン酸化合物です。
ところが、土の中には鉄イオンやアルミニウムイオン(+イオン)がたくさんあって、リン酸イオン(-イオン)と結合して水に溶けにくいリン酸化合物に変わっていきます。
植物は水に溶けた状態のリン酸イオンを根から吸収するのですが、化学肥料中のリンは、時間が経つと吸収されにくくなるのです。だから、土の中にはまだリン酸化合物がたくさん残っているのに、また新たにリン酸肥料を与える必要が出てくるのです。

もっと言うと、すべてのリン酸化合物は酸性では比較的溶けやすいが、中性・アルカリ性になると溶けにくくなる性質があります。植物は根から酸を放出することによって、溶けにくいリン酸化合物を溶けやすくして吸収しているそうです。

 

ところが、多くの人は、土の酸性を中和するために、土を耕す時に強いアルカリ性の消石灰(pH約13)を撒きます。そんなことをしたら、リン酸化合物は植物に吸収されなくなってしまいますね。
「リンが足りない」と言って肥料を撒く。「土が酸性だから」と言って消石灰を撒く...いつまでたっても、リンは効きません。土の中にはリン肥料がいっぱい溜まっているにもかかわらず、です。


土の酸性を中和するには、卵殻・貝殻などの有機石灰(炭酸カルシウム)がベストだと私は思います。炭酸カルシウムは中性(pH7)の時はほとんど溶けず、土が強い酸性になった時(pHが約5以下)にだけ中和反応を起こして酸性を打ち消します。
消石灰のように強アルカリ性の物質ではないので、リン酸化合物を溶けにくくする心配はないのです。

 

少し弁解..

私は、大学の専門が化学(大昔ですが爆  笑)なので。できるだけ平易な説明をするように努力しますが、分かりにくい箇所があればコメントしてください。