子牛の死。 | ときぶーの時間

ときぶーの時間

被災地で残された動物の命を繋ぐ男
NPOがんばる福島代表松村直登の活動と愉快な仲間たち。

NO-134
生まれたばかりの子牛と母牛が心配なのと、今回どうしても会いたい人がいたので、福島に帰り金曜日から日曜日まで強制避難区域の富岡町に行ってきました。

生れて二日目の金曜日に立派に立っていた子牛は、その日のうちにお医者さんにかかる羽目になった。

松村の知り合いの獣医さんに見てもらったのだが、極度の栄養失調で生れた子牛を見て先生も、自分の経験から「この子は点滴打っても助からないよ!」と言われたと彼から聞いた。

それでもどうにかして助けたい松村は、「先生!このままじゃ死んじゃうだろ?だったら点滴してでも何とか助けてくれ!」と頼み、点滴してもらったのに・・・・・

母牛が痩せていてひどかった。僕も母牛を見て驚いた。お乳をあげなきゃいけないのに、お乳が張っていない・・・あれじゃ子牛がお乳をさがせないよ!

母牛は出産後、お乳をあげられないで横たわっているばかりだったと松村は言った。

生れてすぐにお乳を飲む子牛は5時間以上も立てずにいて、立ったと思ったら難産で体力を消耗した母牛がへたり込んでしまい、お乳を飲めずに立っていたらしい。

僕はてっきり、母牛のお乳を飲めて子牛は立っていたのだと思ったから、とてもがっかりした。子牛は母親のお乳を一滴も飲めなかったのだ。

だから2日目の朝、松村は人間の赤ちゃん用の粉ミルクを買い、極度の栄養失調の子牛に与えていたのに獣医の先生が見ても子牛の生まれた状態もひどいものだったらしい。

ミルクを飲んだと聞いて安心してたのに、・・・・松村たちは、母牛をこの柵から出してあげて少しでもストレスを感じないよう一人にさせてあげた。

その次の日は、みんなで驚いた。よほどお腹がすいたのか?自分の足で立ち今、出てきた草を食べていたからだ。

 
死んだ子牛のお母さん牛。お腹のところが恐ろしいほどえぐれて痩せている。
僕らの仲間がそっと近寄り、リンゴを5~6個置いてきたら美味しそうに食べた。 
お尻の骨も異様に出ているお母さん牛でした。

母牛は多分、助かるかも知れない。これは僕の感じた希望的観測かもしれないが、自由に動き、伸び始めた草を食べて栄養を取って欲しい。

今日の深夜の一時半に帰って来て、今ブログを更新しました。もう、3時40分ですので休みます。明日から、またブログ頑張ります。みなさん、おやすみなさい。