今日ご紹介するのは一昨年の6月、京都・南座で行なわれた
舞台『アマテラス』です。
出演は歌舞伎界の大御所坂東玉三郎さんと、
新潟は佐渡の和太鼓・鼓童さんとのコラボレーションでした。
坂東玉三郎さんはいうまでもなく、日本で最も美しい立女方。
今回の舞台は歌舞伎ではなく、創作によるものでしたが、
世に名高い玉三郎さんの舞台は一度はこの目で
拝見したいと思っていたし、
招待された日が運良く千秋楽に当たったので、
ワクワクして出かけました。
坂東玉三郎 (1950.4.25 - )
東京都出身。歌舞伎役者。血液型B型。
本名は守田伸一、旧姓は楡原。通名、守田親市。
1964年 14代目守田勘弥の養子となり、5代目坂東玉三郎を襲名。
1970年 芸術選奨新人賞受賞
1971年 ゴールデンアロー賞
1981年 松尾芸能優秀賞
1985年 第三回都民文化栄誉賞受賞
1991年 仏シュバリエ勲章・中国文化大学名誉文学博士号
1992年 泉鏡花文学賞特別賞
1997年 モンブラン国際文化賞
超満員の京都・南座
当代随一といわれるだけあって、さすがに美しい
この作品は『アマテラス』のタイトルからも察せられるとおり、
日本の最古書“古事記”を題材にしています。
古事記というと、ヨーロッパではギリシア神話、
欧米でいうところの天地創造にあたる神話なので、
登場する役柄はすべて神々。
2部構成の舞台は天の岩戸の伝説になぞらえて
進行しました。
岩戸の前で舞い踊る芸能の女神・アメノウズメと鼓童
楽しそうな舞いと音楽に誘われ、岩戸がゆっくりと開く場面
この舞台はセリフがまったくない、音と舞だけの無言劇。
舞台終了後の5、6度にわたったカーテン・コールの際にも
“セリフ”は徹底して排除され、初めてだったのに、
玉さまの美声は最後まで聞けぬまま、幕は閉じました。
さすがに、それだけが心残りぃーっ。
声が聞きたけりゃホンモノの歌舞伎に出向くしかないか……。
祇園で割烹でも食べて帰ろうかと乗り込んだタクシー、
それが偶然にも、玉三郎さんをよくお乗せするという
車だったのでビックリ。
普段は聞けない“素”の玉さまの話が聞けて、
なんか不思議と満足して、帰路につけました。






