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こんにちは  絵本好きな主婦
なおたん  です

沢山の赤くて綺麗ないちごが店頭に並ぶ季節ですね
あの赤色についつい目が惹かれます

今回は、森へいちご摘みに出かけた女の子のお話
この絵本のいちごは、ラズベリーとかの木苺類のようですけれどもね



いちごつみ

神沢 利子/文
平山 英三/絵
童心社
32p、226×196mm


対象  3歳~



あらすじ

小さな女の子が、山へいちごを摘みに行きました

夢中で摘んでいると、後ろに誰かがやってきた気配がします

きっと、さぶちゃんもいちご摘みに来たんだわ!
と思った女の子は、いちごを摘みながら話かけます


なのにさぶちゃんは、返事をしません


あれ?変なさぶちゃんと思いますが、
まだまだ話かけます



すると、さぶちゃんは困った声で「ウーフー。」と答えました
まるで、まぬけなクマみたいな返事です


ひときわ素晴らしいいちごを見つけた女の子は、さぶちゃんにそのいちごをあげようと振り向くと………

そこに居たのは、さぶちゃんではなく、大きな大きなクマでした!


さて、女の子とクマはどうなるのかしら?




絵本の中で感じた対等な関係性

作者の、神沢さんは幼少期を北海道の樺太で過ごされたそうです
それを考えるとクマを絵本のモチーフにしたのもすんなり納得出来ます


絵本や童話の世界では、動物、妖精や精霊など人間以外の生物や、
ぬいぐるみなどの物体と人間が垣根や違いを飛び越えて
仲良くなったり、対等に会話したりということがよく起こります


子どもの頃は、自分というものすら曖昧ですから、
動物がおしゃべりしたり、人間のように振る舞うことに
何の抵抗もないのかも知れませんし
想像の世界では、それがごく普通の出来事として受け止められているのでしょう



ぬいぐるみが友達みたいにお話してくれたら、それはそれは素敵でしょうね

私にも子どもの頃は、そんな想像の友達がいたはずです
(今はすっかり忘れてしまったけれども…)



さて、この絵本に登場する大きくて優しいクマは、最初女の子に話しかけられて若干戸惑っているようです

しかし、女の子はクマを怖がる素振りも見せず「普通」にクマと接し、
いちごを分けてあげ、しまいには壊れた家を直して欲しいとお願いまでします


この女の子のオープンマインドで、ちょっと図々しいくらいの態度に面食らってしまいました



でも、このフラットな関係こそが人間関係を良好にする鍵なのかも知れないなぁ
などと思いました



ついつい上下の関係で対人関係を考えてしまいがちですが
年齢がうんと違っても心地よい友人関係を築くことは可能だし

何かお願いごとをする時も、必要以上に申し訳ないという気持ちを持つことも無いんだろうなぁ………
むしろ、それは相手にも失礼なのかも?



何かやってもらったら「ありがとう」でいいし
直接その人にお返し出来なくても、私は私のできることで誰かの助けになればいいんだよなぁなんて考えました



大きくて優しいクマは、女の子の壊れたお家をいとも簡単に修理してくれました

そして、女の子と女の子のお母さんに大変感謝されました
その後、3人(2人と1頭)で同じテーブルを囲み楽しいお茶の時間を過ごします

食事を共にする、時間を共有する
というのも、人間関係を良くするエッセンスかも知れませんね

自分を信頼し、他者も信頼し、上下の別なく対等な関係を築く
言うは易し行い難し………

今日も絵本から気づきを与えてもらいました


ではまた次回
なおたん でした(・ω・)ノシ



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