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こんにちは、絵本好きな主婦  
なおたん です


今回は、ふくろうが主役のお話
ふくろうって何となく「秋」をイメージするのですが、皆さんはどうですか?



かあさん ふくろう

イーディス・サッチャー・ハード/作
クレメント・ハード/絵
おびか ゆうこ/訳
偕成社
31p、22×22cm


対象  3歳~




あらすじ

りんごの木にすみついた母さんふくろうは、たまごを温めています

すると、おしりの下がモゾモゾして
4羽のヒナが生まれます

母さんふくろうは、
父さんふくろうと協力しながら、

エサをあげたり、
ヒナを狙う動物たちから守ったりしながら 

ヒナたちを立派なふくろうに育てあげます


母さんふくろうを中心に、
ふくろう一家の一年を描きながら、
ふくろうの生態も学べる絵本




信じて見守ること

絵の雰囲気に惹かれて手に取りました
ジャケ買いみたいな感覚です
ブルーと茶色の色合いが素敵で、
好きだなぁ~


こちらは、木版画で表現されているそうです

版画でありながら、
ふくろうやその他の動物たちを
正確に描いているところに
感心させられます



巻末に かこさとし さんの文が載っているのですが、

一部抜粋
ふくろうをえがいても、正しい姿や生態が失われていては、科学絵本としては困ります。正確でまちがいないふくろうが、えがけていても、美しさや楽しさがその本から伝わってこなくては、子どもの絵本とはいえません。


その通りだなと思いました
正確さと、美しさ、楽しさの、
バランスが調度よくとれているのが、
この作品の素晴らしさだと思います


楽しくページをめくりながら、
ふくろうの生態も
知らず知らずのうちに学べている
そんな感じの絵本です



たまごから孵ったヒナは、
エサをたっぷりもらい、
すくすくと成長していきます

途中、1羽のヒナが枝から落ち、
危うくアライグマに襲われそうになる
場面があります


母さんふくろうと父さんふくろうが
アライグマを追い払い、
ヒナは無事助かるのですが


助かったあと、落ちたヒナが
他のヒナたちがいるところまで、 
ゆっくり休み休み木を登って行くのを、
母さんふくろうが見守るシーンにハッとさせられました


子育てに限らず、自分以外の誰かが
成長して欲しい時、
「見守る」という行為が必要になってきます


「見守る」というのは、
その人ができると信じること 
だと思うのです


時間がかかっても、
多少失敗したり不格好だったとしても、
やり遂げた満足感、達成感を
味わうからこそ、
成長していけるのではないでしょうか


ついつい老婆心から、
頼まれてもいないのにアドバイスしたり、
手を出してしまったり……

それって余計なお世話で、
成長の機会を奪っているのと同じこと


信じて見守ることを、
こちらが試されているのかも知れません

相手も自分も、成長するチャンスを
与えられているのですよね


上手くやることや、
効率よく、短時間で……
というようなことを
求められがちな世の中にあって、

多少時間がかかっても良いし、
まわり道しても大丈夫
(まわり道の方が案外人生で大切なことに気づけたりするし)

そんな安心感の中で、
一緒に成長していけるような
心の余裕を持った人になりたいものですね



ではまた次回
なおたん でした(・ω・)ノシ



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