そこで新宿西口のコンビニへ移動
一緒に店内に入る
すると、彼女は真っ先に弁当コ-ナ-へ向かう
「あたしお弁当買いたい!」とのこと
飲みに行こうと思っていたが、まあ弁当を先に食べてもらえば
つまみ代が安く済む それもよかろう
オイラは先に外で待っとった
店の前のスペ-スに二人で腰かける
彼女が「鶏そぼろ弁当」を開封
そこでオイラは弁当が温められていないこのを見抜いた
この弁当こそ、すべての事件の発端だった
オイラ 「レンジでチンしてもらいなよ」
マユ 「いいの、このままで」
オイラ 「温かい方が美味しでしょ?」
マユ 「ううん、いいの。あたしね、今まで冷たいお弁当って
食べたことないから新鮮な感じがしていいの」
オイラ 「What? アナタニホンゴワカリマスカ?]
おいおい、それを言うなら温かい弁当を食べたことがないんだろ?
使い方が逆で間違ってる、と思っていたが、
間違いではなかった。彼女は現在に至るまで
一度も手作りの弁当を食べたことがない。
子供の頃にありがちな「運動会」や「遠足」の時に持参する
弁当の経験がないのだ
つまり、ホカ弁やコンビニ弁当なのでいつも温かい弁当という訳だ。
この理由に辿り着くには彼女との会話がもっと進んだ後だった。
しばらくたわいもない会話が続き、
マユ 「あたしね、韓国人の両親の間に生まれたの。
だから、あたしも韓国人」
オイラ 「へ~、少女時代入れるよ(笑)」
いきなりのカミングアウト。でもまだ動じることはない
マユ 「それで小4の時に両親が離婚して…
それからいままでずっと独り暮らしなの」
オイラ 「Why? 」
マユ 「それぞれに愛人を作って、二人とも家を
飛び出したよ。 母親は韓国に戻って、
父親は梅田で雀荘を経営」
このあたりから段々と話が重くなってきた。話を要約するとこんな感じだ
韓国人の母親が経営するスナックへ当時バツイチ独身の父親がやってくる
2人とも同じ韓国人ってことで意気投合。 そのまま結婚へ。
しかし、一男一女をもうけるが離婚へ。母親は韓国に生活の基盤を移すが、
時々日本に戻ってくるそうだ。 日本に他に身寄りがいない彼女は
小学生の時から一人暮らし。
オイラのハンカチもこのあたりで徐々に湿ってきた…
ここでやっと弁当の謎が解明できた
そこで彼女が言った…
「あたしね、中二の頃から風俗で働いてるの」
オイラは返す言葉を探していた
つづく