やってくれたなぁぁって感じのアルバムが出ました。

 

 

 

 

ScHoolboy Qによる5年ぶりのアルバムリリースということで、今日10周くらい聞いてるんですが、うまいこと言おうと思ってももっと聞かないと言えけど、この今の直感を書き留めておこうと。。

 

 

まず今回のアルバムには結構期待をしてたんです、と言うのも少し前にLAであったTDEファミリーとKal BanxのBoiler RoomでQのsnippet(THank god 4 me)を聞いて、めっちゃいいじゃん!!ってかなり期待が膨らんで。

 

こちらも最高の最高なのでぜひ

 

すでにツイッター(現X)で少し書いてしまいましたが、聞きはじめのRico Nasty客演トラックからめちゃくちゃハードだなって思ってて(リリックのクレジットにTinashe??)、けど、彼の盟友でもあったMac Millerにトリビュートしている"Blueslides"なんかはジャジーで、先が読めないアルバムだなってなり。

 

全体的に聞いて、ハードコアとソウルフルの塩梅がもう完璧じゃん!って思いました。それぞれのトラックに合わせた彼のラッピングもすごいし、あとは本当にラップがうまくてうまくて(笑)

 

あとはIsaiah Rashad 臭がすごい"THank god 4 me"みたいなバンガーや、先行シングルの"Yeern 101"もラップのお手本みたいな感じでもう。

 

そんな中でも興味深いトラックが他にもたくさんあり、ベイエリアムードな"Movie"や、自分あまり通っていなかったのですがFreddie Gibbs客演がいい味を出している"oHio"もビートの展開が面白くて。

 

今の所の個人的ハイライトはおそらく"First"かなあ。ビートがギターリフでフェードアウトしていく感じとか、Qってそういえばこういうニュアンスの強いサウンドで生きるラッパーだよなあとか思ったり。"THat Part"とか、"Hell of a Night"とか、"Numb Numb Juice"とか。

 

 
ビートがフェードアウトしていく中で緩急つけたラップが絶妙で、玄人ラッパーとしての本気を見せられたなとハンズダウン。

 

基本いつもの調子でラップする中でも、"Germany 86'"ではシングルペアレントとして彼を育てた母親に賞賛を送るようなメッセージを伝えていて、少しほっこり。Qは1986年ドイツ生まれ。フッドでの現実を省みていたり、最後に牧師がプリーチしていたようなアウトロで気になった”Endure you must or be crushed(耐えなさい、さもないとあなたは崩壊するだろう、的な)”というライン。調べてみたら聖書のProverbs 18:14が少し近い内容でした。あくまでもご参考程度に。

 

今自分がヒップホップに求めていた全てが詰まっている作品で、いつだかにMilwaukeeで見たケンドリックの前座ながら彼と同じくらいの声援を浴びるQをそのままそっくり脳裏で思い出して、数年経った今もどんどんスキルとサウンドを更新していくかっこよさを改めて感じましたし、数年前に聴きまくっていたアーティストのいいアルバムを2024年に聞けることに感謝しかないです。

 

全体的にすごくラップを楽しんでいるようで、こっちまで聞いていて嬉しい気持ちなる。

 

ところどころでKanyeへの愛を感じたり、

 

from "Smile"

 

*あとどこかのアドリブで"I feel like Kanye"が入ってた、、思い出したら加えます!

 

18曲ながら59分でキッパリと楽しませてくれる、久しぶりに良いラップアルバムでした!!

 

まだ未聴の方はぜひ週末に〜!