フォークオイルを固くすると……? | 日替わりライテク

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イチローは、首位打者をとった年ですら、フォームを変えていたそうです。『今年こそ最高のフォームだ』と。それで結果が悪くなるときもあったけれど、後退も成長のためには避けられないと信じていたそうな。ここで書かれたライテクは、そんな感じの、現時点の知識です。

 SV650という重いバイクに乗らせてもらうと、いつもVTRでは得られない気づきがあります。

『ちゃんと股下で倒さないといけない』

 

リーンアウトと表現するのは、ちょっと違うフォーム。

パイロン頂点あたりで、もう一段バイクだけを倒す感覚。

 

そうすると、バイクだけが走っていってくれる。

 

VTRは、これが不要。

その軽さで、難なく倒せるから。

体の単なる重心移動のみで倒せてしまう。

 

そうではなく、『車体に倒れてもらう』

 

オーナーキラーしたいがために、ゲス顔で乗ってるイメージがついていますが、実はそういうことを考えていたり。

やっぱり、八をやっているときに、何に気づけるかが大事ですね。

 

 

 

 

フォークオイルをG10:G15=1:2だったところ、逆転させました。

客観で見た時、入りで前サスが急に入りすぎる、出で伸びすぎると感じていたからです。

 

まず、前サスがはいるのは楽です。

常に“向き替え命”な走法ができるので、90度180度270度……どんなターンでも、常に一定に曲がれる感覚。

どんなコースが出てきても、一定でこなせる安定感が生まれる気がします。

 

 

 

一方で、出で伸びてしまうため、バンク立ち上がりができない問題は既に述べました。

これは、単に、八の出だけで感じていたことだと思っていました。

 

しかし、島周りでも減衰が効いてないと言われ、ステアを与えず前荷重して立ち上がる部分でも、前が貧弱なんだなと痛感しました。

 

 

そこで、あるエセNLさんが、G15全部乗せマシマシ仕様と聞いたので、試してみました。

設定を極端に変えるのは、乗り方に与える影響がでかすぎて嫌ってましたので、単純に比率を逆転しました。

 

 

また、前サスが入らなくなった分、回転が弱くなるだろうなと考え、突き出しを5㎜に。

 

 

 

 

〇コソ練レビュー

・空気圧標準2.0。

「前サスが入る→その入った量で接地感を数値化する」という思考回路で、グリップなるものを探っていたが、前サスが入らなくなったので、これがリセットされてしまった。

 

 

 

・困ってしまったので、空気圧を1.6→1.5にして、練習会へ。

前サスが入らなくなった分、タイヤ側の接地感で対処しようと考えた。

 

 

 

 

 

 

 

〇練習会

【デメリット】

・まず空気圧を下げた点は失敗。取り回し段階で重い。

前タイヤの転がり抵抗増→向き替えが遅くなった説。

 

『前サスの問題は、前サスで解決する』というキング氏の言葉を思い出す(遠い目

 

 

 

・前サスが入らなくなった→回転が広い

(重要なのは、遅いというより広い。結果的には、遅いに繋がるが)

 

とくに切り返し後の回転がキツイ。

速度があるエントリーなら前サスが入ってくれるが、切り返しで失速しているときには前が高い感覚。

 

また、八は、回転の3/4なので、八もきつくなる。

向きが変わらないと、操作は全て待ちになるので、何もできない時間が生まれる。

 

 

 

・サスの上下するタイミングがずれた。

オフスラで顕著。

加減速とステアを繰り返す場合、加減速によって上下するサスにタイミングを合わせて重心移動する必要があるところ、それがずれた。

自分が移動するタイミングとサスが入ったり伸びたりするタイミングがずれるので、オフスラのパイロン配置に車体がそわない。

 

 

 

・雨が怖い。

雨で速度が乗らないと、入りで前サスにかかる荷重が減るので、接地感を感じない。

そもそも、雨でグリップは低下しているのに。

 

雨だと急に遅くなるシードさまがいるけど、α13であること以外にこれもあるのかもと思った。

でも、キング氏は雨でもミニより早いので違うか。

 

雨は限界値が底下げされるだけだから、雨で接地感を感じないのなら、ドライでも、速度域を上げたら、いずれボロはでるはず。

 

 

 

 

【メリット】

・まず顕著だったのが、ライダー側の前荷重の低下。

ブレーキで前のめりになってからは、ハンドルを押さえつけていたんだが、これが無くなった。

 

これは最初前荷重が乗らないためデメリットかと思ってたが、もしかしたら、今までは前を入れるためではなく、入れた前を跳ね返らせないために抑える必要があったのかも。

 

だから、八の出までずっと前乗りで疲れる。

その後、急いでリア荷重移行しなきゃいけなかったり。

 

今はリア荷重に集中できる。

ハンドルは縦に押さなくてよくなった分、横に投げ出すように切れる。

より、ハンドルを握り込む感覚が低下。

 

 

ただ、むしろライダー側は入力できない。

頑張って力入れても、力では前が入らない。

能動的に前の入るタイミングや量をコントロールできなくなった。

 

ブレーキでやれば?との声もあったが、入りの速度を変えてしまうと、向き替えのためのタイヤ回転量も変わるので全てが崩れる。

八に適当と決めたエントリー速度を変えたくない。

 

固くしてぶっこみ速度を増せるかなと夢見たが、ステアを切れる速度域は決まっているので、ぶっこめたとしても曲がれないと痛感。

 

 

ただ、今までは、ターン中盤以降サスを伸ばさないため、前ブレーキを結構引きずっていたが、それが減った。

1ターンにおいて、操作系が複雑になりすぎてるきらいがあったので、全体的に楽になった。

 

 

 

・おにぎりを刻める

今まで、定常円系やオーバルでは刻みづらいところがあった。

 

パイロン間でアクセルすると前が伸びる→すぐ次のターンが迫ってくるから、いちいちパイロン間で前サスが上下してたら、次の入りまでに挙動落ち着かせる時間が必要で、加速した分はプラマイゼロになる。

 

上限速度が生まれていたが、刻んでも、前が伸びすぎないようになった。

伸びすぎないということは、沈みすぎないことにもつながる。

バウンドするからね。

 

 

 

・バンクさせながら脱出する場面で、極端な前荷重が不要に。

プッシュアンダー的なリスクを考慮しなくてよくなったため、リア荷重に集中できるので楽。

ただ、プラシーボかもw。

 

・切り返しが早くなった(気がする)

加減速の度にいちいち上下してたから。

 

 

まー、まだ一回だけだし、慣らしてみるかな。

乗り方の変更等で打開策があるかもしれないし。

 

 

前が高いなら、リアプリを上げようかな。

入りでケツ高感があって、手前から長めにリア荷重しないといけない感じだったので、下げる予定だったんだがね。