お客さんと言っても…




 

Mクワトロというジャズのライブハウスが
南武庫之荘にあるんだけど。
20年は経たないけど、そのライブハウス
私のジャズボーカルデビューした場所。
当時3ヶ月に1度のライブはいつも
満席でクワトロのお客さんにも
たくさん応援して頂きました。
そのお店の常連さんご夫婦が
とても素敵なご夫婦でねニコニコ

おふたりの出会いはフランスのパリ
現在ご主人は作家70歳
奥様はドクター59歳
11歳の歳の差のご夫婦。
結婚28年て言うてた。

タイガースファンのダンディなご主人
ソシアルダンスをやってて凄く笑顔が
素敵な奥様。ベストカップル!
世界中にバカンスへ出かけたり
2人でゴルフしたり
ホントに仲良しご夫婦で
何度もホームパーティーにも
呼んで頂きました。


私が北新地にお店をオープンしてからも
ちょいちょい覗いて下さいり
周年の時はシャンパンを入れてくれたり。
プライベートでも仲良くさせて頂き。
そんな仲良しご夫婦が去年の今頃に
ご来店頂いた時の話なんだけど…





その時に奥様が私に笑顔でニコニコ
「直ちゃん!私が死んだら
◯◯さんを宜しくね、寂しいと思うから」



ご病気をさせている事は知っていたけど
どんな病気か知らなかったし、
当然、聞けなかった。











今月に入って、お店のお客さんにLINEで
DMを送ってたら、丁度その方にも連絡
してみようと思った。
「◯◯さん、お元気ですか?
奥様のお具合いかがですか?」

暫くして返信があり
「4日前に亡くなった…」
びっくりした私は
「◯◯さん、大丈夫ですか?」と
送ってしまい…すると
「大丈夫やないなぁ…」と。
そりゃそう、何を送ってしまったんだろう
と、後悔したけど、あの時の奥様の
言葉が頭の中でずっと回っていた。
いてもたってもおれず、直ぐにでも
飛んで行きたかったけど仕事もある
何やったら週末は北海道やったし。



昨日やっとご自宅へお邪魔できた。
半年ぶりにお会いした◯◯さん。
悲しみと色々な疲れでお窶れになっていて
目もずっと潤んでて…

ご自宅へ向かう途中お花屋さんに寄り
アレンジしてもらってたお花を
ご仏前にお供えして
手を合わさせて頂きました。




奥様が大腸癌だった事、手術した時には
いろんな場所に転移していた事
辛かった事、最後は眠るようだったこと
時々涙を流されてた、私も泣いた。
歳の差もあり、凄く可愛くて
とてもとても愛されてた事が
伝わってきました。

「今日は晩飯、一緒に食べてくれるんか?」
と、当然!です。

タクシーが迎えに来るまでの間、
枯れてしまったご供養のお花を一緒に
片付けして。枯れた花を見てたら
やっぱり悲しくなってしまう。

タクシー乗って武庫之荘の焼き鳥屋さんへ
そこでも、話は途切れる事なく
奥様との思い出の話を。


お話してるなかで少しづつ
お顔が元気になってきた。
「誰かとお酒を飲むのは半年ぶりや〜
ありがとうな、なおちゃん」
少し元気を取り戻されて良かった。
ちゃんと食事も取れたし、
お酒も飲めて、良かった。

焼き鳥屋さんを出たのが22時
「もう帰るんか?明日は忙しいんか?
もうちょっと飲めへんか?」
うんうん寂しいもんねウインク
全然付き合います‼️

そして又ご自宅へお邪魔。
門を入ると2台駐車しているベンツ。
1台は奥様のベンツ。
カッコイイオープンカーのベンツ。

リビングで座ってたら
シャンパンが出てきて
何の乾杯か分からないけど乾杯して。
折角なので奥様とご主人が大好きだった
という寺尾聡さんのCDを聴きながら
色々とお話しました。


そして、時間は1時過ぎ。
タクシー呼んでもらって。
その時には笑顔に戻ってて良かったです。
しっかりハグしておやすみなさい…

暫く通ってあげようと思います
近いうちに又晩ご飯一緒に食べようと約束。
少しでも元気になってもらえたら。

心にポッカリ開いたどこやない
全身が空洞やて言うてた意味
私、分かるもん…
ちょっとだけ違うけど
同じような経験したから。
泣いてたもん、私も。
奥様の御冥福をお祈りしし
ご主人の悲しみが少しづつでも
溶けていきますように…








奥様の遺言になってしまったあの言葉
出来る限り、お役に立てるように努めます。
なぜなら、人は一人では生きていけないから
感謝と恩返し、ホントにそう思います。





今日から一週間始まります。
頑張らなきゃニコニコニコニコニコニコ