今年も

よろしくお願いいたします




昨日から1泊で実家に行きました





親や兄弟は

たいそうな言い合いをしても

何もなかったようにまた普通に話せる



家族って良いです、、、

元気に楽しく

長生きしてほしいもんです







子供の頃にたまに見ていた

黒くて古い

父の家族のアルバム




セピア色になった写真を

老眼鏡と虫眼鏡を使って見てきた



視点が変わり

昔は目に映らなかったものが

たくさん見えて興味深かった




厳格そうな祖父の晩年の笑顔

日傘をさしているオシャレな祖母

当時はまだ賢そうな伯母

幼少期も凛々しい戦死した長男の伯父

窮屈な立場だったろう優しかった次男の伯父

不穏な時代に何も知らない無邪気な幼少の父



厳格だった祖父が

小さな父には優しく寄り添っている



祖父母と新婚の父母が

雪だるまの前で肩を組んで笑う雪の中

そんな新しい写真もあった








父のボケが少し進んできたのを知って

呉で検索して知った事と写真を

なるべく早くに見せたかった




父の言う

オヤジとアニキ

そして写真に映る

オフクロと姉さんと2番目のアニキ

もういないけれど

それはまだ父の中ではっきりしている




それでも


ついさっきの事柄は

ずぐに忘れるようになった


もちろん

前日に話したことなど覚えていない




1年前87歳だった父は

'まだ死にたくない'

そんなことを笑いながら言った



死が近くに見えているからこそ

それはとてつもなく怖いものだろうと

51歳の私は思った





昔の記憶は

せつなくて悲しい

もう戻らない日々だから悲しい




それでも

過ぎ去った過去を

忘れることができるのなら


ボケて忘れてしまうことは

悪いことばかりではないのかもしれない




そしてそれは

’死にたくない'と思っていた父の

恐怖や悲しみや過去を消してくれる

神様からの魔法なのかもしれない




祖父が撮影したであろう家族写真


それを見つめて


撮影している祖父の

幸せそうな笑顔が見えた気がした



























小さな頃のあどけない笑顔が重なる父

素晴らしい笑顔をもつ母 

変わらぬ笑顔と健康を お願いしたく

ご先祖さまへ