ぜったいに
言わないと決めていた言葉

「ありがとう」

そして

「さようなら」

涙がとまらない
呼吸ができない

消さなきゃな
ツライから
消さなきゃな

どうやって忘れよう
動悸と吐き気の毎日
気づくと涙がでる
ツライな
悲しいな
苦しいな

もう以前のヤツはいない
病気で疑い深くなっていた
私がヤツを嫌っていたと言いだす
そんなふうに思うのも病気のせい

嫌ってなんかない
嫌いになんかならない
嫌いになるわけないじゃない

私はずっと味方

でも
病気のせいで
ヤツのアタマの中で
私が敵になってしまった

私は最初から最後まで
味方だったのに

日々暗くなってゆく表情を
なんとかしなきゃ、と
考えていた矢先だった
休憩から戻ってきたカオ
細くなった後ろ姿

なんとかしなきゃ
なんとかしなきゃ

私もいっぱいいっぱいで
何もしてあげれなかった
いっぱいいっぱいだった

味方なのにね