犬島の人々
犬島を歩いていて、一番びっくりしたことは、通りがかる島の人が必ず声をかけてくれて、
「ようこそ。楽しんで行ってね。」
「雨で悪かったねえ。」
S邸の周辺では
「作品の見方、わかる?」
そう。この作品はアメリカの1ドル札をモチーフにしてあって、説明がないと分かりにくい作品なのですが、それこそ5人くらいの方が説明してくださって、そのあとサラリと帰って行かれました。
お庭で休んでいたおじいさんは、
「コイ見る?」
「???コイ???」
と思っていると、見せてくれたのは小屋の中で飼っている立派な錦鯉。
さらに精錬所で昔、西部警察の撮影があった時の写真まで見せてもらえて、思わず
大門~~~!!!
とつぶやいてしまいました。
当時は暑かったらしく撮影隊もこの姿!
なんとなく時代を感じます。
そんなドンパチが繰り広げられた精錬所が、数十年後に芸術に生まれ変わるなんて、想像もしなかったでしょうね。
しかし、この島の人たちとの巡り合い。なんていうか、とても自然であったかくて、実はこの体験が一番犬島に来てよかったと思った点かもしれません。