妄想⚠





初めて和の家の和の部屋の和のベッドで和と眠った。

不思議な感じはしたけど和と一緒に寝ることは日常になっている。

俺ん家もだけど親がいるのにスるとかも考えてない。

てか、そういうの聞かれるの嫌だし。

北の大地の家で2人で過ごすことが当たり前になってるのもある。



親がいる家だからか智が手を出してこない。

ちょっとだけ期待してたんだけど。

空港でお土産を買って、飛行機に乗って智を見るともう寝てる…。

仕方ないから俺も寝ることにした。

病院に寄ってみんなにお土産を渡して翔さんと相葉さんの家に行った。

和「翔さんのおかげで母も治る見込みが出てきました。ありがとうございました」

翔「お礼を言われることはしてないよ」

雅「ねえ?お土産、開けてもいい?」

智「うん♪気に入ってくれるかなぁ?」

智と悩んで酒のツマミ的なものにしたけど。

あと、誰もが知ってるヒヨコとかばな奈とかだけど2人は喜んでくれた。

家に帰って荷物を片づけてコーヒーを入れて智に聞いてみた。

「俺、月1で帰ることにする」

「んじゃ俺もそうする」

「いいの?」

「俺が和と離れるわけないだろ?」

向こうでも言ってたけど確認したかった。

旅行じゃない里帰りでいいのかなって。

俺も智も旅行と言えるのは智のおじいちゃんおばあちゃん家に泊まったときくらい。

あと、修学旅行ね。



そりゃあ、和と2人で旅行はしたい。

でも、和の母ちゃんのことを中途半端にして楽しいか?ってことだ。

もう関わったんだから、和の母ちゃんが退院するまでお預けでいいだろ。

デートはできるんだし。

ちゃんと言葉にして和に伝えるとありがとうが返ってきた。

「お礼もいらない。和の問題は俺の問題だ」

「智…♡」

うっ…和の潤んだ瞳と唇の間から覗く赤い舌にソファーに押し倒したくなった!

でも、我慢した!

仕事の前の日はシない約束だからな。

風呂でいちゃこらはシたけど。

んで、翌月、和とまた里帰りした。

まずは俺ん家に行くと、母ちゃんに和ん家に行けって言われた。

なんでかな?って顔して隣に行くと、

和母「和也。おかえりなさい。智くんも」

和「えっ?母さん、退院してたの?」

智「おばさん…えと、久しぶり?」

突然のことにビックリしてなんて言っていいかもわからない俺達に、

和母「立ち話もなんだから上がって?」

和と顔を見合わせてから玄関に入った。



たった4週間で母さんは退院しただけじゃなくて智と俺に謝った!

どういうことかと聞いたら母さんは父さんが初恋の人で、恋人のときも結婚してからも、自分に自信が持てなかったって。

父さんに求められて断ったのはまだ出産したときの痛みがあったから。

だけど、それを言ったら嫌われるんじゃないかと思って言えなかった。

つまり、母さんが病気になったのは父さんに嫌われることを恐れて変な思考に走ったからだって…まあ、治ってよかったけど。