妄想⚠








大野さんと向かい合って食事を楽しんで酒も進んだ♪

ただ、大野さん側の料理があまり減らないのが気になった。

刺身は無くなってたけど。

「もしかして苦手な料理だった?」

「いや…」

「じゃあ、具合悪いとか?」

「いや…」

いつの間にか日本酒の小瓶を持ってきてラッパ飲みしてる!

ワイルド~♡じゃなくて、大野さんらしくない。

えーと…俺なんかより辛いことがあったとか?

ヤケ酒なの?

「…松潤どっちで寝る?」

「え?…布団かな?」

「じゃあ、ベッドで寝る。おやすみ」

「えっ!?」

スタスタとベッドの寝室に向かう大野さんを呆然と見送ってた…。



紅葉狩りした。

露天風呂にも入った。

食事も摂った。

だけど、まだ夜の8時なんだけど?

朝早かったけど新幹線で寝てたし。

それでも疲れちゃったのかな?

美味しかった料理も1人だと味気ないし進まない。

大野さんに癒されたかったから誘った。

大野さんが断ったらキャンセルしてたに違いない。

彼女のことにかこつけて俺は大野さんと2人になりたかった。

叶わない想いは心に沈めて封じこめてたのに…本音では思いを遂げたかった。

思い出にしないとって思ってた気持ちは却って溢れてしまった。

それに気付いたとか?

勘とか第六感とか本能でバレたとか?

そんなことを延々と考えてたら眠ってたらしく…大野さんに起こされた。

ちなみに、テーブルの上は片付けられて俺には布団が掛けてあった。



トイレと歯磨きしてたら顔に畳の跡が!

せめて頭の下に座布団敷けば良かった。

再び…三度?ザッとシャワーして露天風呂に浸かった。

ライトアップされた庭は暗闇と対比すると作り物めいて見えた…綺麗だけど。

「松潤、ここ、座れ」

「うん…?」

「足湯みたいだろ?」

「脚だけ温かいね」

大きくて平たい石に腰掛けて足湯状態な俺達…聞いてもいいかな?

「ねぇ、どうして寝たの?」

「あのまま飲んで食ってたら朝まで寝ちまうから」

「それだけ?」

「…この景色見るって言ったし」

律儀!ぐだぐだと見当違いなこと考えてたのがバカらしく思えた。

夜の風は冷たくてお湯に浸かったり温まったらまた石に座って涼んでた。



…さっきは腹減ってたから可愛いなとは思っても色気は感じなかったのに。

浴衣で濡れ髪の大野さんが色っぽい♡

「松潤、やっぱ男前だな~」

「は?カッコイイのは大野さんでしょ」

「おだてても何も出ないぞ~」

「おだててない。本心だから」

「も~やめろよ~」

信じてない…どう言えばわかってくれるんだろ?

風呂上がりのビールは…1本で済むわけなくて、冷蔵庫に入ってた真空パックのツマミを開けて飲んでる。

隣に座ってデジカメの写真を見ながら。

近いし無防備だ。

当たり前だけど。

何かあるとも思ってないんだよな。

でも、仕事じゃなくてプライベートだと思うと…手を出してしまいそうだ。

いや、出されるのは俺なんだけど。

キスはしても嫌われないかな?