妄想⚠





なんだか寝つけなくて、ゲームしてみたけど集中できなくて枕を持って大野さんの部屋のドアをノックした。

智「ニノ?どうした?」

和「ちょっと、寝られないから…」

智「…んじゃ、潤を呼んできて」

和「え?」

いいからって言われても俺は大野さんの部屋で大野さんと寝たかったのに…。

智「ニノ?」

和「いや、もういいよ」

急いで部屋に戻ってそのままうずくまった。

やっぱり大野さんは俺を選んでくれない。

明日になっても、いつもと変わらない態度で接してくれるんだ。

わかってたことなのに受け入れられなくて、着替えると出かけようとして、開けた玄関をすぐに閉めた。

どうして、あの女が…!?

もしかしたらお邪魔かもしれないけど、俺は翔さんの部屋に飛びこんだ。

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和「翔さん!玄関の前にあの女がいる!」

翔「マジか…ニノ、警察に電話して」

和「わかった」

躰はダルいけどそんな場合じゃない。

着替えて部屋を出ると別室でモニターを確認して警備会社に連絡した。

セ○ムに入ってるし防犯カメラも色んなとこに設置してある。

ついでに言うと1階も2階も窓は防弾ガラスにしてある。

防犯カメラに不審な女が映ってる映像を至急持ってきてって頼んだ。

それからPCで生徒さんにしばらく教室を休むことを連絡した。

万が一生徒さんに被害が及んぶことを考えたから。

あとは明日智くんと潤に家から出ないように言えばいい。

智「翔くん?何かあったのか?」

翔「智くん…」

どうする?あの女の話をすればまた智くんは発作を起こすかもしれない。

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発作起こして寝ちゃったから眠くならない。

酒でも飲むかって思ったらノックが聞こえてドアを開けたらニノが枕を持ってた。

寝られないって言うから潤と3人で飲もうとしたのにニノは部屋に戻っていった。

その姿を見て、ようやくニノがしたかったことがわかった。

でもな、みんなで雑魚寝ならともかく2人で寝る気はない。

それはニノもわかってるって思ってたのに…なんか騒がしい?

部屋は防音だから話し声や音が聞こえたわけじゃない…気配というか空気が違う。

ドアを開けてリビングに行ったらパソコンで何やらしてる翔くんがいた。

声をかけたら、翔くん、迷ってる?まさか!

智「来たんだな」

翔「ニノが警察に電話した。警備会社の人も来てくれるから…」

智「日本でなら捕まるよな」

翔「智くん!?絶対やめて!」

向こうから来てくれたんだ。いつまでも過去に囚われてるのはゴメンだ。

玄関に向かおうとした俺に気配もなく羽交い締めしたのは、

雅「ダメだよ?おーちゃん」

相葉ちゃんだった…。

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ニノさんに叩き起こされてリビングに行くと警察と警備会社の人がいた。

寝起きで頭の回らない俺にニノさんが小声であの女が来たって教えてくれた。

一気に目が覚めた俺は大野さんを探した。

また発作で倒れたかと思ったら厳しい顔して腕を組んでた。

倒れてないことにホッとしたけど見たことのない厳しい顔が気になった。

翔「ニノ、潤、こっち来て」

和潤「はい」

翔さんも険しい顔で俺とニノさんを呼んで、PCの画像を見るように言われた。

そこには当然のように門を乗り越えて玄関に向かうあの女が映ってた!

俺は思わずのけぞって黙って指をさしてた。

警察「お知り合いですか?」

翔「さっきの話をしてくれる?」

チラッと大野さんを見た翔さんの意図が伝わった俺は大野さんの名前を出さずにアメリカでの話をした。

ついさっき見た映像と遠くはない昔の光景が重なって気持ち悪くてなってた。