永遠の嘘をついてくれ | ♪ちひろの日記 with…♪

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♪CRPS type1(=RSD)と甲状腺がん。
二つの病と向き合い続けた記録です。結構壮絶だったと思うけど、振り返れば宝物とも思える日々☆彡
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普段あまりニュース以外のTVを見ない私。

↑おっさん化現象(^_^;)

 

でも、今期は「泣くな研修医」というドラマにはまってます。

 

大学病院ドクターズクラークの私としては

細部はツッコミどころ満載、だけど

研修医1年生のひたむきさには共感することが多く、

じーんする場面がたくさんあります。

 

 

先週5月15日のストーリーは

「医師の嘘」がテーマでした。(たぶん)

 

若い進行癌患者さんの問いに対して

とっさに(医学的には)嘘をついてしまった事に対する

自責の念に苦しむ研修医・・

 

・・・

 

その場面で、思いもよらず

大好きな中島みゆきさんの

「永遠の嘘をついてくれ」という歌が使われていました。

 

 

私の中で、この歌は

ペイン主治医と私のテーマソング的な歌で。

ドラマをきっかけに

記憶の彼方にあったエピソードを思い出したので

ちょっと綴ってみます。

 

 

・・・

 

 

車椅子の頃

「歩けるようになりますか?」と聞いたときの

先生とのやりとり。

 

2008年。

 

もう13年も前なんだね。

 

 

同じ時

 

 

今読み返しても、

この時の先生の答えは完璧だと思います。

患者の希望を打ち砕かず、

でも、嘘はつかず、、、。

 

 

今読み返すと、完璧すぎてつまらないと感じる程(^_^;)

 

 

・・・先生は、緩和ケアがご専門だから、

患者の「問い」に込められている

「願い」を汲み取るプロなんだな、と思います。

 

「問い」って必ずしも「答え」を要求してないんだよね。

問わずには居られないやりきれない気持ちを分かってもらえれば十分、みたいな感じ。

 

 

当時の私は

自分の物で無くなってしまったような左足に対する不安でいっぱいで、

ただひたすら、治ることを願っていたように思います。

 

・・・

 

 

それから13年の時を経た、今。

 

たまに、診察時に

「一生痛いんですかねー

いつかは治るんですかねー」と言うと

 

 

先生は

「治る可能性もありますよ!」

と、明るく返してくれるようになりました。

 

・・・・・・

 

 

医師ー患者間で

嘘をついても良いかどうか

医学的に不確定な事を言っても良いかどうか

賛否は分かれるところだと思います。

 

 

若い頃は

どんなに厳しいことでも

現実から目を背けるようなことは言うべきでは無いと思っていました。

 

 

でも、今は、

お互いにそれが永遠の嘘だとわかり合える、察し合える関係性であれば、それもあり、だと思うようになりました。

 

 

 

・・・

 

 

真実か嘘かどうかなんて、

対話の中ではそんなに重要な問題では無い、と。

 

 

・・・・

 

 

 

 

 

↑バズったツイート ※当社比べーっだ!