慢性の痛みの語り 医療者とのかかわり
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むかーしむかしのことじゃった ←
CRPSと診断されて間もないころ
同じ病気の患者さんのブログを片っ端から読みあさって、
確信したことが一つ。
「この病気、医療従事者に疎まれたら終わりだ。」
・・・
そして私は女優になることにした。
全力で、医療従事者に敬意・好意を示す。
学生の頃ほんの少しかじった心理学の知識も相まって、
「好かれていると感じてくれれば、こちらの依頼も通りやすくなるはず」という、ずる賢い計算もあったかもだけど(^-^;
とにかく、「先生」のお話をよく聞くのだ。
多少腑に落ちないことがあったとしても。
痛みが取れなくて文句のひとつも言いたくても。
分かってもらえないと感じても。
自分の伝えたい事は二の次にしてでも。
笑顔でうなずきながら傾聴することにした。
(我ながらめんどくさい患者だ)
・・・でも、そうこうしているうちに
最初は女優のつもり(演じていた)だったのが
いつしか、相手の言わんとすることを理解しようという気持ちになり
一専門家の意見として客観的に受け止められるようになり
そのうち、自分の伝えたい事との接点も見えてくるようになった。
アホな冗談も
ウザい語りも
痛みを取り去ることが出来ない無念と共に
帰宅後の私を支えてくれようとしてるから、と思えてきた
・・となるまで、半年ぐらいかかったかなぁ(^-^;
・・・・
医療従事者も人間。
(プロとして患者に接するのは当たり前として)
敬意をもって話されるか、そうでないかで、感情が動くことはある思う。
・・・・・
で、、、。
むかーしむかしは、
計算ずくで、女優のつもりで、気合を入れるために、診察室に入る時は深呼吸をしていたんだけれど。
初診から10年半が過ぎた今日この頃
「主治医の顔見た途端にホッとする」という現象が生じるようになり。
もはや、診察室は、舞台ではなく、舞台裏になりましたとさ (^▽^;)ゞ