私はオリコン信者ではないが、かつてはオリコンウィークリーの読者
投稿欄の常連投稿者だったし、今でも気になる曲が出るたびに、2ch
の通称「チャートスレ」(芸能音楽速報板のCDチャート速報スレ)を
見に行ってる。ヒットの参考値としては今も重宝している。
そのオリコンのウィークリーチャートでちょっとした事件が起きた。
この、CDの売れない時代に、1枚のアニソンが、アニソンの「壁」と
も「限界」とも言われていた、初動5万枚の壁を破った。
しかも記録した初動値は6.6万。
デイリーチャートからの推測値。
一般CDショップ売り上げが3万強。
アニメショップ売り上げが3.5万強。
「らき☆すた」オープニング曲「もってけ!セーラーふく」
CD売り上げのバブル時代と言われる、90年代中盤~後半の数値を除け
ば、タイアップではない、純粋なアニソンとしての新記録とも言える
数字である。
ハピマテ、ハルヒが跳ね返された初動5万の壁突破。
1位(V6)とわずか2000枚強という僅差。
MotoGPで言えば、プライベーターがワークスを打ち負かす寸前
まで追いつめての2位表彰台ゲットである。
上にJ事務所、下に前週初動12万大御所K。十分な価値はある。
分析は他の方に任せるとしても、業界に与えるショックは相当大きい
と言える。ランティスという小さいレーベルのアイテムでも、5万捌
けるということは、今後の営業戦略次第では大きなビジネスチャンス
があることが示されたとも受け取れる。
この数字を業界がどう受け止め、活かすか注目である。