かまど
かじけ
へっつい
これらの言葉のうしろに『ねこ』を付け足すと季語になるそうな。
巷ではNNN(ねこねこネットワーク)なんて地下組織があり
『ねこ、飼いたいなあ』なんて呟くとNNNからねこが派遣されるらしい…と、今日もどこかで真しやかに囁かれているとのこと。
本体白ベースのねこが送り込まれてはや8ヶ月。
四六時中べったりのストーカーねこ。
にしては気づかないうちに灰だらけのような色になっている。
昨今かまどのある家のほうが珍しく、無論うちにも無いが灰色は気のせいでもなさそうである。
それから幾日後。
洗面台と窓の間にある、頭からつっこむと後ろ歩きでしか戻ってこれない隙間から
どうやって方向転換したのか(知りたいとこではあるが想像すれば悶絶しそうなのでやめておいたが)頭から這い出てきている現場に出くわした。
背中から足の裏まで煤のような黒いもので汚れている。
毎日毛づくろいしているねこは、ここから這い出ては、舐めてきれいにしてはみたものの、水を嫌うのであれよあれよとかまどねこになっていったのだ。
自分でも何を言おうとしたのか今になっては忘れたが言葉にしようとした瞬間にねこは吹き替えさながら
『にゃ。』と短く鳴いた。
その一言は『ねこなんだからさ~』と聞こえた。
やっぱ狭いとこ入っちゃうよね、ペロ
とでも言いたげに。
洗脳するねこ
まどろんでいくわたし。
『さもありなん、あんたはねこだ』と頭を撫でた。
それはある日、時分時の話。
