地震余波とセリーグ開幕。 | お赤飯たかなきゃ。

地震余波とセリーグ開幕。

地震発生から5日が経った。


テレビからは悲惨な映像が流れ、犠牲者の数は日々増え続けている。

福島原発は悪化の一途を辿り、予断の許されない危機的状況。

そして、仙台や岩手、福島などの被災地と比べると微々たるものではあるが、

ここ東京でも依然として余震が続き、非常事態を実感する日々が続いている。


そう。電力不足による停電に加え、物流網の混乱と買いだめによる物資不足―。

「昼飯を!」と思って薄暗いコンビニに行くと、どら焼きとキムチしか置いてなく、

「晩飯を!」と思い、薄暗い“てんや”で野菜丼を注文しても、

気のせいか、ご飯の上のてんぷらの具材が、見本と大きく違うように感じる。


まぁ、個人的には買いだめを考える前に被災地の人のことを考えろと思うし、

騒いでる人々を見て、「ピエロたちが踊ってるなぁ」とも思うが、

この状況下では、それも仕方のないことなのだろう。批判はできない。

そして最終的に長生きをするのは、そういう危機感の高い人たちなのだとも思う。


とにもかくにも、地震の影響は様々なところにまで及んでいる。

スポーツ界でも、Jリーグを始めとして多くの競技が開催中止を発表。

だがその中で、プロ野球のセ・リーグが3・25強行開幕を決定した。


様々な意見があるとは思うが、僕は予定通りの開幕には反対であった。

選手やファンの心理に加え、この電力不足の状況下では、やはり“強行”だと思う。

ドーム球場やナイター設備での開催にどれだけの電力を使うのだろうか。

「プロ野球を通じて勇気を与え、日本を元気させる」―。

それはその通りだろう。その意見には激しく賛同する。

だが、まだ早すぎると思う。まだその時期ではないと思うのだ。

実際に被災した人々は、しばらくは自分自身のことで精一杯だと想像する。

野球なんて見ている場合ではないだろうし、それこそファンを無視している。

それも、中止にするつもりがファンの意見で開催を決めた、ということなら分かるが、

最初から“開催ありき”という協議には疑問が残るし、到底、賛同はできない。

「勇気を与えたい」というのは後付けであり、単なる思い上がりであるとも思う。

“やらない”ことでも、世間に対して十分なメッセージになるのではないだろうか。

何もグラウンドでプレーすることだけがプロ選手の役目ではない。

逆に“やる”ことで、「野球もやってるし、これで普通に戻ったね」と、

被災地の人々のことを忘れてしまうことの方が、今は恐ろしい。



と、夜中に自分の意見を一方的に吐き出してしまったけど、

まぁ、僕は普通に元気です。幸せです。


早く、いつものくだらないかんじのブログに戻りたいと思います。


穴があるなら入ればいい。