久美ちゃんからの、うれしい愛の連鎖をいただいています!
ありがとう、久美ちゃん
久美ちゃんのブログ
再開ブログを読んでくださり、感じてくださった方も本当にありがとうございます![]()
それでは、つづきを書きます。
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それは中学2年生、14歳になったばかりの9月末。
午後2時頃だったと思う。
担任の先生が、従兄のお兄ちゃんが学校に迎えに来ているから帰る準備をしなさいと言う。
「ん?なんで?」
意味がわからなかったが、向かう先は父が入院している病院。
着くまでの40分くらいの間、お兄ちゃんと会話したのかしなかったのか。
行先だけは言ってくれた。
父の部屋は個室だった。
お風呂、トイレがついて、ミニキッチンがついて、ソファーもあって。
田舎づくりの古い自宅と違い、ちょっとした豪華なホテルのようで、お見舞いに行く度にワクワクしていた部屋。
その部屋の前の廊下に行くと、見慣れた人たちがいた。
そして部屋を開けると、もっとたくさんの人たちが父を囲んでいた。
「和美、頑張らないかんどぉ」と父に声をかけている。
憔悴しきった顔の母もそこにいた。
「えっ!?何が起きているの?」
私が部屋に着いたことに気づいた叔母が、
「直子、お父さんの手を握ってあげなさい。」と言いながら、私を父の右側に連れていって座らせた。
父の意識はなく、顔は横向きになって苦しそうに「ヒクッ、ヒクッ」と動いている。
そこでようやく気が付いた。
チチキトク。
その時のことをどう表現したら良いのだろう。
頭の中に『チチキトク』という片仮名の文字が浮かんでいるだけの感覚。
小5の時、急に全校生徒の前に出るよう指名されたけど、頭が真っ白になり、からだが固まってしまった、あの時のような感覚。
叔母に促されるまま、父の右手を私の両手で挟むように握った。
ブワンとしていた。
張りがなく、ブワブワの、だけどとっても大きい手。
父の息がスーッと楽になったり、「ヒクッ、ヒクッ」と苦しそうになったりする度に、そこに集まった親戚が「和美、頑張れ!」と叫び、母は泣きじゃくり、いつの間にか来ていた小3と小6の妹は真っ赤な目をして泣いている。
私は・・・。
「お父さん、がんばって。」と言ってみる。
これでいいのかな。
なんで涙が出ないのかな。
その場面でそう思ったかどうかは定かではないが、涙が出なかったことだけは確かだ。
『エースをねらえ』を読むたび泣きじゃくる泣き上戸の私なのに、なぜか涙が出ない。
どうリアクションしていいのかわからない。
ずっと父の手を握ったままの私。
この手を放してトイレに行っていいのか、妹たちに代わった方がいいのか、どうすればいいのかわからない。
でも、誰にも聞けない。
とてつもなく長い時間に思えた。
苦痛だった。
「お父さんがこんな時に、なんてことを考えるの!!」
そんな心の声が私の頭の中を駆け巡る。
でも、あのブワンとした手の感触を感じ、「ヒクッ、ヒクッ」と苦しそうな顔をしている父の姿を見続けなきゃならない時間はあまりにも耐えがたく、苦痛以外の何物でもなかった。
夕方になり、夜になり、真夜中になり。
その間、山場が来て、父の周りに人が集まる。
そして母が泣き叫ぶ。
「お父さん、逝っきゃんなー」(逝かないで)
父にはその声が聴こえているのだろう。
大きな息をフ~っとして息を吹き返す。
そして、また始まる沈黙の時間。
苦痛の時間。
これを何回も何回も繰り返していた。
そして、私は願った。
「もう、終わりにいたい。」
明け方になっても、まだ父の「ヒクッ、ヒクッ」という苦しそうな姿は続いていた。
私はまだ父の手を握っている。
そして、とうとう母が言った。
「お父さん、もうよかで。もう苦しまんでよか。」と。
それが聴こえたのだと思う。
スーッとかの世界へ旅立った。
母や妹たち、父の兄弟姉妹、ほかの親戚、みんなが号泣していた。
でも、私だけ泣いていなかった。
この時、私の中に深く刻まれた言葉。
「泣きもせず、父の死を願うなんて、本当にひどい娘だね」
つづく
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このブログを読んでくださった方へ
私は、中川さんのゼロリセットインストラクター講座というものを受講させていただき、その下地があって「本当の自分を知る」ためにこのブログを書き始めました。
読んでくださっている方の中には、ゼロリセット&セルフノウイングを知らない方もいらっしゃるかもしれません。
その方にお伝えしたいのです。
このブログを読み、私と似たような経験をなさった方がいらして、今日のブログの最後に書いたように、ご自分を責めるということがあったら大変だと思い、このあとがきを書いています。
このブログはまだ続きがあります!
どうか、ご自分を責めることだけはしないでくださいね。
長い間自分を責め続けてきましたが、もう、そんな私はいません。
こうしてここに書くことによって、さらに軽やかになる自分を感じています。
どう感じていたのか、自分を知れた私は安らぎに満ちています。
自分がとっても愛おしい。
読んでくださっている貴方も、唯一無二の愛の存在です。
それを忘れないで。
ありがとうございます。
心より感謝を込めて。