私の中で、
「これを観たら100%の確率で号泣する」
という作品がある。
その中の一つが
「世界の中心で愛を叫ぶ」のドラマ版だ。
何も映画が刺さらない、とかじゃない。
ドラマ版しか観たことないからだ。
最近、漫画や活字を欲していて映像作品はご無沙汰だったのだが、何かのタイミングで目にとまり、またもや観てしまった。
号泣するのが分かっているのに。
結果、家族がドン引くほどの大号泣。
しかも蘊蓄つき。家庭内に乾いた愛想笑いが響く。
皆様ご存知のセカチュー。
ある高校生のよくある恋物語。でも「よくある」ではなかったのは、彼女が当時は不治の病に分類された白血病で、余命が僅かであったこと。若い二人は一生懸命愛を育てたし、永遠を願ったし、出来うる限りの事をした。全力で。
儚くも彼女は天に召されたが、彼はその衝撃すぎる恋を長い間昇華出来ずにいた。そんな彼にも転機が訪れる…という内容。
もう切なすぎてあまり見返せないのだけど。
もうもう
登場人物全ての人たちの優しさと愛情で鼻腔が封鎖。立場は違えど、それぞれの人たちの愛情が、思いやりが、切ない。痛い。
ヒロインの綾瀬はるかさんの無垢で透明感溢れる笑顔がとても素敵だ。芯の強い女の子。だからこそサクに心を開いてよかった。
お相手の山田孝之さん。今はワイルド全開の彼。当時の彼の演技は、「あんな学校のアイドル的な女の子に対してだったら、そうなるよな〜」な内気な感じ。でも色んな葛藤や悩みに合いながらも、最後まで彼女に寄り添って行く姿はとてもカッコよかった。悩み、絶望する姿でさえ応援したくなった。
若い2人がえらんだ道は、無茶振りが多かった。
でもそれしか2人には無かったんだと思う。
けど大人、特に彼女親には当然理解を得られなかった。
でも何年も何年も時を経て再会した時には、言葉少ないながらも彼女親に認められたのは本当に泣かされた。
初見はサクとアキ(主人公カップル)目線で辛い、切ない、悲しいが大半だったけど、
子を持つ歳になると両方の親目線に立ってしまう。
余命わずか、好きにやらせてあげたい。
けれどもそれが命を縮める事になるなら?
娘の心が傷つく事になるなら??
私も予防線をはってしまうかも。
不器用なお父さんの愛情も泣けたな。。
家族にはドン引かれたけど、観てよかった。
最近、漫画もネットの活字も刺さらなくなって来た。
また本や映画を観てみようかな、と思いました。
とりあえず、撮り溜めである「すずめの戸締り」観ようかな。
きひひ