それでは今回から薬剤師Nao 女性の不調へのアドバイススタートです。
第一回目のテーマは「頭痛」
頭痛に悩まされている女性は多いように思います。
頭痛が起こるとしんどかったり、何もする気が起きなくなってしまったり、辛いものです。
起きることを未然に防ぐことが大事ですが、まずは起こったときの対処についてお話させていただきます。
①頭痛の分類について
②頭痛に使われるお薬について
③頭痛にオススメのアロマオイル ハーブ
④Naoの総論
以上のコンテンツでお送りいたします。
①頭痛の分類について
日常で見られることが多い頭痛は 緊張型頭痛、片頭痛です。
緊張型頭痛:筋肉のコリによって引き起こされる。
「肩凝って頭痛くなってきたわ~( ゚Д゚)」
片頭痛:脳血管の拡張が引き起こされ血管拍動による痛み。血管説と三叉神経血管説。
「なんだか気持ち悪くなってきた・・・TV放送終了後の砂嵐みたいなのが見えてきたし、片側の頭がドクドク痛い、涙」
吐き気や砂嵐、チカチカするなどの前駆症状がない場合もあります。
男性に多いとされる群発性頭痛は「目の奥がえぐられる、キリで刺されるような痛み」が起こるもの。考えるだけで恐ろしい症状です。
1~2か月続くことが多く、目の充血や鼻づまりが一緒に起こることがあるといわれています。アルコールで引き起こされることが多い。
こちらは激しい症状なのですぐに病院に行かれるケースだと思われます。
②頭痛に使われるお薬について
・鎮痛剤
アセトアミノフェン:中枢に働き鎮痛作用を示す。他の痛み止めと比べて胃への負担が少ないとされる。インフルエンザの時にもよく処方される。小児にはほぼこちらが使われる。
主な商品名はカロナール、市販薬だとタイレノール。
薬剤師Naoのポイント
カロナールの錠剤は厚みがあってちょっと飲みにくいと感じる。
効果はほかの鎮痛剤に比べると弱い印象。
肝臓への副作用に注意だが、胃が弱い方や弱めの薬から始めたい方にはよいであろう。
その他の鎮痛剤:NSAIDs類と呼ばれる。メジャーなものを抜粋します。
☆イブプロフェン:ブルフェン、市販ではイブで知られています。ファン多し。
薬剤師Naoのポイント
効き目は若干弱い印象があります。私の主治医は潰瘍性大腸炎の方にはこちらが他の鎮痛薬より比較的安心して使えると言っています。
☆ロキソプロフェン:ロキソニン、日本で一番使われているかも?と思うくらいよく出ます。
市販ではロキソニンSとして販売されています。こちらは第一類医薬品なので薬剤師がいるドラッグストアでないと購入できません。
プロドラッグといって成分が体に吸収されてから効果を発揮するので、胃への負担が少ないとされます。
薬剤師Naoのポイント
胃への負担がボルタレンより少なく効果はあるが胃への負担が少ないので使いやすい。30分ほどで効果を感じられることが多い。
☆ジクロフェナクナトリウム:鎮痛剤界の王者。効果はシャープであるが胃への負担は大きい。
商品名はボルタレン、市販では外用薬のシップのみ。
薬剤師Naoのポイント
坐薬があり、吐き気がひどく服用できない場合や 速い効果と効果を期待するにはこちらがよいと考えらえる。坐薬であれば胃への負担を過度に心配しなくてもよい。
飲み薬はやはり胃の不調を訴える率は他の鎮痛剤よりも多いという印象あり。
肩こりにボルタレンテープを使用したところ、効果は抜群で頭痛も軽減されました。
☆SG顆粒
アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、アリルイソプロピルアセチル尿素、カフェイン配合。
こちらは頭痛向けの総合薬と言えます。臨床でも頭痛時として処方が多い。
薬剤師Naoのポイント
年配の方が問診票の副作用歴にピリン系で発疹ができたと書かれることが多いです。それはおそらく昔は多く使用されていたからだと推測されます。ピリン系はアレルギーを持つ方がいるので若い方も服用される時には注意してください。
市販薬のセデスハイがSG顆粒と同じ処方となっています。
・トリプタン類:片頭痛向け。
セロトニンという物質の作用を強くして、拡張した血管を収縮させることにより片頭痛を改善。
商品はイミグラン、アマージ、レルパックス、マクサルト、ゾーミッグがあります。
イミグランは先駆けで点鼻、皮下注もあります。
薬剤師Naoのポイント
飲むタイミングが大切。「頭痛の予感、運命を感じたら服用しましょう!」
ここぞとい時に飲まないと効かないようです。
取りこぼしてしまった痛みへは鎮痛剤を用いることもあるようです。飲み合わせは問題ありません。
処方はDrの好みがありますが、効果がイマイチであれば別のトリプタン系をDrと相談して試してみるのもよいと思います。
錠剤:マクサルトは他と比べ濃度が一番高くなる時間Tmaxが早いが効果が濃度が半分になる時間:半減期が短いので持続性にはかける。
レルパックスは副作用が少ないという見解があります。
薬剤師Naoメモ
Tmaxと半減期は効果が出てくる時間と効果がなくなる時間をお伝えする目安となっています。
こちらは添付文書という薬の説明書には必ず明記されており、私たち薬剤師にとって大切な指標です。
マクサルトではTmax0.8時間 半減期1.6時間。
30分弱で効果を感じ始め、1時間半くらいもつという予測が立てられます。しかし個人差があるのでだいたいという感じです。
注:半減期が短くても、作用点に長く留まる場合はこの限りではありません。なかなか一筋縄ではいかない世界なのです。
今回はここまでです。次回に続きます。
ホッと一息
ここ数日マヌファクトゥーラのバラのバスソルトに癒されるバスタイムを送っています。
良い香りに癒されます( ´艸`)幸せ。