価値。 | なおぱんだのひとりごと。 ~読書と日々に思うこと~

なおぱんだのひとりごと。 ~読書と日々に思うこと~

なおぱんだです。
北の国から、読んだ本、買った本、大好きな曲、そして日々思うことなどをポツリポツリと書いてます。

今日も朝から946BANYAに来てます。最近になって土日などのお休みの日は、他に用事がなければここで手仕事をするようになりました。ここのメンバーシップになる前は、同じフィッシャーマンズワーフMOOの2階にある交流スペースパソコンを開いたり読書したりしていたんですが、誰でも自由に使えるし、人の通り道にもなっていることから落ち着いて作業に集中できませんでした。946BANYAは特定の人が利用するスペースで、息抜きに利用者さんやスタッフと交流を持ちながら、自分のペースで自由に作業ができます。メンバーシップになるとスタッフが不在でも、スマホに送られてきたカギで好きな時に来て開錠して利用することができるので全く気兼ねしません。しかも月の利用料金が500円。毎日利用時間内をいっぱいに過ごしても毎月ワンコインで済みます。最初は「ウソでしょ」と思っていて入るのに二の足を踏んでいたんですが、思い切って踏み込んでみたら、いつの間にか自分の活動の拠点にしていました。ここにいる時間は、一人で家でパソコンに向かっているよりも、精神的にはるかに健康に過ごせます。

 

私は近いうちに札幌に戻ることになっているので、月500円でも1、2か月しか使う機会がないならなあと考えて躊躇していたんですが、それを946BANYAの運営スタッフでもあるAmさんに伝える機会があって相談したところ、「札幌に戻ったとしても、また釧路に帰ってきた時にいられる場所になるじゃないですか。それまでは、利用料というよりも946BANYAを支援するためのものだと考えたらいいと思います」と言ってくれました。それを聞いて、私は思わず「なるほどー」と目から鱗が落ちる思いでした。500円と言えども、私から見たら利用料金としての見方しかできず、使わないのに支払いを続けるということに違和感しかなくて、946BANYAを利用する一人として恒常的に支援するという形で寄附していくという発想には全然至りませんでした。それを聞いたときに、いかに自分が一方向からしか物事が見えていなかったかということに気づき、改めて946BANYAを応援していきたいという気持ちが強くなりました。

 

500円という金額ではなく、500円という価値。これまでそれを考えることのなかった世界にいたことに、ちょっと残念な思いがしました。