猫が川に！助けて！

一本の緊急ＳＯＳが入ったのは、昨日の事でした。
「猫が川に2匹落ちています！力を貸してさい！」
そう、それはレスキューのＳＯＳでした。
が、その1本のメールが、後に↓

こういう事態になるとは、その時はだれもが予想だにしなかったのである…

昨日の緊急通報に、いつもの事ながらＭ代表は
Ｍ代表「川に落ちてるって？下まで5ｍ？自力では上がれないよね。助けるしかないっしょ！」の鶴の一声ならぬ、狼の一吠えで、ねこけん部隊出動！

先にメンバーのＭＯさんが到着し、現場の状況を把握してくれていました。
猫さんは居ます。暗闇に目が光っています。

本体は、捕獲名人であり、Ｍ代表の師匠でもあるＮＡＫさんと、現場へ
依頼者さんと合流し、詳細を確認しました。
○猫さんは石神井川に落ちていて、水の流れの両サイドに僅かにある岸に居て、移動している。
○落ちているのを発見したのが数日前で、落ちてから3日以上はたっているようだ。
○黒猫が最初に落ちていて、昨日新たにキジ猫が落ちた。
○黒猫は耳にＶカットがある。
○道路から川までは約5ｍ　自力で上がれる場所は無い

Ｍ代表「ふ～ん…。そんなに立て続けに落ちるものかな…」
犬をけしかけた人が居て驚いた猫が落ちたという未確認の情報も流れていたようですが、あくまでも未確認情報です。

この現場は、猫さんが多く、練馬区の登録ボランティアさんも入っておられ、ねこけんでもかなりの数の猫さんのＴＮＲをしている現場です。
また、餌やりさんに御話を聞くと、中学生が猫を執拗に追い回して面白がったり、ご高齢の男性が猫に石を投げたりと、猫に対する虐待も有るそうです。
※動物虐待は犯罪ですので、次回から警察に通報します。との事です。

通報者さんは、猫を発見後すぐに警察、保健所等に連絡をして、レスキューを依頼なさっておられ、ねこけんが入る前日に、大きなネットを持ってレスキューの方数名が川に降りて捕獲を試みてくださったそうです。
しかし、捕獲には至らず、また、保健所に相談しても、どうにもならないとの事だったそうです。「自然のものだから、そのまま見守るように」と、言われてしまい、途方に暮れていたそうです。
※言葉に誤解が有るかと思いますが、恐らく捕まらない状況で、依頼者さんが一人で川に降りたりすると危険なので、身を案じて「野生と同じように、自然に起こった事は自然のままに」と言われたのだと思われます。

ただ、猫が移動している僅かな岸に、捕獲器を設置する許可を取っておられ、すでに数台掛けて有りました。

依頼者さん「捕獲器の中のご飯を食べているのですが、入らないんです…」
すると、静かに話を聞いていた捕獲名人が
「ふ～む。それなら、捕獲器で入るわよ」と。

名人が入ると言ったら入ります！
しかし、何故入らないのか…
そこで、Ｍ代表が依頼者さんの捕獲器の中を確認すると…中のご飯の設置場所に問題がありました！
Ｍ代表「これじゃあ、入らないわ…」
すぐに修正改めて設置しました。

暫く捜索すると、居ました！

目が光ります。
しかし、人が近づくと、素早く逃げてしまいます。

そして…焦った猫さんは、川を泳いで（水深は…かなり浅いです）反対岸に渡り、また逃走。
闇に消えてしまいました。
それを見たＭ代表は、
Ｍ代表「あの子、まだ元気が有る、お腹が空いているだろうから捕獲器に入る！少し静かにして待とう」

と、暫くその場を離れ、再び戻ると…

Ｎ－：｛代表！捕獲器が動いています！｝
ＳＡ「あ！ふたが閉まってる！」

ＹさんとＭ代表で捕獲器を引き上げます。
見ると…

Ｍ代表「キジ！！！！」

依頼者さんへすぐに報告！

このキジ猫さんは去勢手術がなされていなかったので、手術後をする事になりました。
Ｍ代表「お前…何であんな所に落ちたの？誰かに落とされたの？事故で落ちたの？」
話が出来たら、事の真相を聞きたいところではありますが…

残るは黒猫さんです。黒猫さんの方が先に落ちていますので、急がなくてはなりません

※文字数の制限の為、続きは後日…