今日は久々のショートショートです。
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ボク達はいつも一緒だ。
産まれた時は憶えていないのだけれど、ボク達は気付いたらこんなところにいた。
まだ臍の緒もついていて、、、ボク達は産まれ落ちて捨てられたらしい。
でも、ボク達を育ててくれた野犬のお母さんがいたんだ。
だから、いつも笑顔で過ごすことができた。
お母さんも小さい時にやはり捨てられて、ここで育ったんだって教えてもらった。
お母さんは飼い主さんの顔を憶えていたから、来る日も来る日もそして今も
待っているって言っていた。
ご飯を食べさせてくれたこと、暖かいお布団を用意してくれたこと。。
捨てられても感謝しているって言ってた。
ボク達は人間を知らない。捨てるなんてことする人なんて感謝なんかいらないじゃないか。
でも、きっと一生人間なんて会わないさ。だから大丈夫。
野犬のお母さんの側で安心して眠って、遊んで、、ボク達は過ごした。
そんなある日、お母さんはボク達に不思議なお話を教えてくれた。
虹の橋ってわかるかな？そこはね、天国にある色んな動物たちが暮らすところ。
お母さんもいつかは虹の橋に行くのよ。
そしたらお母さんはそこでお前たちを待っているからね。そう教えてくれた。
そして虹っていろんな虹があって、大きく橋のようにかかる虹とお日様の周りにできる虹とあって、
橋のような虹は天国へ行く道しるべ。。
そして、お日様の周りに虹が出た時は虹のたもとに住むお母さんたちの
たくさんの仲間からの合図なの。
お天気が変わるよ。気を付けてねってね。
だから遊びに行ってもお日様を見てまあるい虹が出ていたら気を付けるのよ。
虹の橋ってなんだ？お母さんもいつかは行くって、、、ボク達も行くのかなあ。
そんなのなんて遥か先の話さ。いつものように楽しく山を走って遊んでいたボク達。
ふと頭の上のお日様に目が行った。
あ。。。まあるい虹だ。へえ、、ほんとにまあるいんだね。
お母さんが言っていたまあるい虹は虹のたもとに住む仲間らの合図だってことも
忘れてボク達は夢中で遊んでいた。
その時だった。急に激しい雨が降ってきて。。。
一生懸命に雨宿りする場所を見つけようとボク達はいつもの場所へ戻っていった。
すると。。。山の奥から地響きがして。。泥の匂いが漂ってきた。
凄い勢いで土と水がボク達のところをめがけてきた！
お母さんが「早く逃げなさい！」とボク達に思い切り、どん！とぶつかり
ボク達は森の上まで跳ね飛ばされた。
そして、、ボク達の目の前でお母さんは流れていってしまった。
お母さん！お母さん！お母さん！嫌だよ嫌だよ！お母さん！
黄金色の優しい眼をしたお母さん。どんなに呼んでも、声は返って来なかった。
それから何日。。いや何年歩いただろう。
土石流で流れてしまったボク達の住処から、お母さんを探しながらたどり着いたのは
山の麓。。。一本の木が立っているところだった。ふわふわの芝生もある。
ボク達もあそこへいこう。。でも、もう一歩も動けないよ。
芝生の直前で震えるボク達に何かが近づいてきた。
これが。。。人間？ボク達の知らない人間だ。
その人間は大きな老犬を連れた女の人だった。
「大丈夫？こんなに痩せて、、どこから来たの？」
その女の人は動く箱のようなものにボク達を乗せてくれた。
そして。。。今、ボク達は静かな老犬と女の人と暮らしている。
暖かいお布団と美味しい食事と、そして抱きしめてくれる温かいぬくもりと。
お母さんが言っていた感謝の意味をかみしめながら、幸せに暮らしている。
ここの場所からもお日様の周りのまあるい虹がうっすらと見える。
でも、山で暮らしていた時のようにお知らせの虹とは違うよね。
あれは、お母さんの笑顔の虹だね。お母さん、ボク達の幸せを喜んでくれているんだね。
ボク達には命の恩人がいる。
まだ眼も見えないボク達を育てて、命を懸けて助けてくれたお母さん。
そして、お母さんに負けない愛情をくれる女の人。
やがて年月が経ち、ボク達は女の人とともに老犬を看取った。
女の人が教えてくれた。
天国にはね、虹の橋があるのよ。そこはみんなが楽しく暮らしているのだけれど
やがて私が天国に逝く時は必ずそこへ寄って行くの。
だから老犬も今は自由になってそこで私を待っていてくれるのよ。
きっとね、あなたたちを育ててくれたお母さん犬も、そこで元気にして待っていてくれているわよ。
もちろん、私も、あなたたちよりも先に逝っても。。
老犬とお母さんと一緒にあなたたちを待っているからね。
お母さんが教えてくれたのと同じお話だ。
そうなんだ。この世で生きることが終わっても、またその向こうでは新しい未来がある。
そしていつかまた生まれ変わって。。そして縁ある優しい飼い主さんの元へ行きたいな。
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生と死で、ひとつの人生。魂はずっとずっと生きていきますね。
と言うことで、たった今書きました（笑）
虹の橋で自由にどんちゃん騒ぎしている仲間たち。
新しく生れ出たばかりの命。
そして新しい飼い主さんと共に幸せの第一歩を踏み出した君たち。
さあ、不思議な６月が終わります。
尚、写真はネットの壁紙サイト、新聞記事、そして私の撮った写真で構成しています。
ありがとワホよ
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いつも応援、ホントにありがとう
恒例の遅延コメント返答ですが、
１８日記事 「Ｃｏｏ、１６歳。ポジティ部アクティ部アドリ部所属で頑張るよ！」 へ
返答あと少しです。
仕事の事もあり、しばらく時間かかりますが、心を込めて返答致しますね。
良かったら、出来上がった分の返答を読みに遊びに来てくださいね。
今一生懸命頑張っているシニアの子、保護犬の仲間達、病気の子
友達みんなへ届け～～～特大元気玉！
日本各地の被災地の皆さんが１日も早く元気に穏やかに過ごせるように。
病で闘う皆さんが笑顔で明日も過ごせるように。
安曇野から今日も明るく願います。