福島旅行記の最終章となります。

 

喜多方から車車を飛ばしてDASH!最後にやってきたのは猪苗代湖畔にある

天鏡閣

国指定重要文化財です。

 

ルネッサンス様式のこの建物は有栖川宮威仁親王の別邸。

明治40年、親王は東北地方を旅した際、

猪苗代湖の風光明媚な景色に感動、

この地に別邸を建設することを決意。

天鏡閣とは李白

「明湖落天鏡」に由来していると。

 

明治41年に竣工。

近付くと塗装が剥げてたりして、あまり美しくなかった驚き

曇り空くもりが更に残念悲しい

 

館内にあった有栖川宮威仁親王の写真

 

座っておられるのが有栖川宮威仁親王で、

その左隣(腕が親王より前に出てる人物)伊藤博文

 

 
1F最初の部屋は食堂
 

地元の方のステンドグラス展も開催されていて、

それらの作品がうまく館内でマッチしていました。

 

 

こちらは客 間
天鏡閣中心となる部屋です。
 

天鏡閣の名にふさわしく、館内には七面の鏡が。

家具はロココ調を日本風にアレンジしたもの。

形は洋風ですが、漆塗蒔絵螺鈿が施されているのが特徴。
 
椅子は鹿鳴館で使われていたもの同じ形(複製)。
欅に拭漆をし、図柄は酒井抱一「四季花鳥図巻」から
モチーフをとっています。
クッションには馬馬のたてがみが使用されています。
 
残念ながら座ることはできません。
ブラタモリでこちら天鏡閣を取り上げた回があり、
その時タモリさんは座ってました。

各室のシャンデリアの中でもこちら客間のものが一番豪華

こちらはランプシェードもほかのものとは異なり、細部まで凝ったデザイン。

華麗なシャンデリア、暖炉、カーテン吊器具は当初の物で、

高松宮(大正13年に有栖川宮の祭祀を継承するとともに、天鏡閣も引き継ぐ)

からの寄贈。

 
撞 球 室ビリヤード
こちらも照明器具ひらめき電球が独特。

しかし明治41年なんて、まだ電気ひらめき電球が珍しい時代。

周辺の民家には電気はきていなかったそうです。

それで天鏡閣だけの為に発電所から電線を引いたのだとか驚き

 

さりげなくがきいた椅子もテーブルも暖炉も素敵。

椅子は竪琴の形。

 

 

 

 
 

美しい大理石のマントルピースは26もあり

アール・ヌーボースタイル。

手作りのマジョリカタイルがとてもかわいいラブラブ

 

部屋をまたいで、暖炉とタイルの写真を。

 

主にチューリップオレンジチューリップチューリップ赤をモチーフにしています。

 

 
この鏡の彫りもかわいらしかったな~。
 
 
 
これもチューリップチューリップオレンジかな。
パッと見、牛おうし座を正面から見た図と思ったあせる

これらは2階の暖炉とそのタイルです。

 

2階への階段

 
 
有栖川宮威仁親王妃慰子殿下

(ランプが反射してしまいました)

 

慰子(やすこ)様の寝室の鏡と暖炉

こちらのタイルはのようにみえるけど、これもチューリップ赤チューリップ!?

 

 
お化粧室の手洗い場

 

 

天井に施された円形の飾り絵は

白い天井に美しい光の印影を作り出します。

右の家具は居間にあったもの。素敵です。

 


こちらは3階の展望室「塔屋」への階段
 
上って踊り場になった場所に一部屋あり、そこからまた上ります。

 

 
 
景色を楽しむために作られた塔屋
 
今は樹々が遮って見えませんが、当時は猪苗代湖
一望できたそうです。

 

しかし磐梯山は見えました。

猪苗代湖磐梯山が見えるベストな場所に建てたのですね。

 

ここで働く使用人達が利用した建物が左手に見えます。
(見学できます)

有栖川宮威仁親王の像

この像は東京・築の海軍軍医医学校前にあったものを昭和59年(1984)

にこちらに移設されたそう。

 

綺麗なお部屋や家具がたくさんあり、もっともっと写真をUPしたいのですが、

これだけでもかなりの数になってしまいましたので、これくらいで。
 
この後、郡山駅に向かい、レンタカーを返却し、東北新幹線で東京に戻りました。
慌てたので、猪苗代湖の写真、1枚も撮りませんでした笑い泣き