第56回 京の冬の旅40年ぶりの公開となった堀川通り沿いにある

西陣興聖寺に行ってきました。

京都駅からバスで30分以上乗車、天神公園前のバス停からすぐのところ。
古田織部が後陽成(ごようせい)天皇の勅願所として大照庵を再興、
寺名を興聖寺と改めた臨済宗の禅寺。
織部寺とも呼ばれているそうです。
 
興聖寺という名のお寺は、私の実家のある宇治にもあり、紅葉もみじの名所として有名。
そのためか西陣興聖寺となっているのかなぁと。

 

 

古田織部千利休に茶の湯を学び、自由で個性的な茶風

「織部好み」を流行させました。

(千利休は自分の茶の作法をまねず、違う事をするように言った為)

織田信長、豊臣秀吉に仕えて、2代将軍徳川秀忠に茶の湯を指南しました。

 

しかし大坂夏の陣の際、旧主の豊臣家の内通を疑われ切腹ナイフを命じられ、

72歳の生涯を閉じました。

 

こちらは本堂

 

内部は撮影禁止バツレッドですので、京都観光オフィシャルサイトの写真から上差し

天井には雲竜図龍、本尊の釈迦如来

 前日、奈良の興福寺で大きな薬師如来像を見て圧倒されてしまったので

こちらを見て、ちょっと期待外れとなってしまいました。

ごめんなさいあせる

 

本堂を見た後、お隣にある方丈(住職の居室)へ。

冬なので苔庭も茶色いです。

 

多分これ上差し目当ての観光客が多いであろう方丈の襖
 

  写真家杏橋幹彦(きょうばしみきひこ)氏による海中写真「青波」の襖が奉納されています。
フィジーの海中だそうです。
潜って出す口からの泡が写り込まないよう、素潜りで撮影したとか。
 

天井には四季を代表する植物が描かれています。

こちらのお寺の檀家さん達によって描かれた

という事です。

 

 


 

 

 

襖と天井絵を一緒に撮りたかったのですが、人が多いのでそれはムリ。
ですので上差しこちらの写真のみ、京都観光オフィシャルサイトの写真をお借りしています。
 

ブルーの襖、映えるので、若い人も喜んでやって来そう。

この襖が目を惹いて来てみたのですが、近くで見るとやっぱり写真なので違和感があります。
東山魁夷氏が描いた襖絵を見た時の感動には全く及ばず。
高野山の千住博さんの襖絵も見てみたいと思っています。
やっぱり襖は絵がいいな~。(と文句ばっかり、ごめんなさい。)
でも写真に撮るときれいでしょ!?(写真を写真で撮る?!)
 

 

地面を大きく深く掘り下げ、螺旋状の階段を降りた先に手水鉢が据えられた降り蹲踞(つくばい)

 

茶室雲了軒からの庭の眺め。

茶室内の撮影はできません。

茶室の奥に古田織部の木像がありました。

こちらが古田織部の木像

同じく京都観光オフィシャルサイトより

両腕でかかえられそうな位の大きさでした。

大きめのお雛様のお内裏様みたいな?

 

特別公開は今月18日迄ですが、こちら禅寺なので

毎朝座禅の体験はやっておられるようです。