天王洲にある寺田倉庫
美術保管サービスを利用しているコレクターの貴重な作品を展示し、
一般公開する日本発コレクターズミュージアムとして本日オープン。
なかなかいい考えだと思います。
普段見ずに保管しておくだけなんて勿体ないもの。
 
コロナ感染拡大のリスクもあり、美術館は年内はもう行かないと前に
書きましたがあせるここは倉庫ですしね!?
うちから近いですし、早速行ってきちゃいました。
 

-Inside the Collector's Vault, vol.1-
解き放たれたコレクション展
来年5月30日までの開催。
 
 
ここへは数年前のデビッド・ボウイ回顧展に来た時以来。
 
 
精神科医で現代アートコレクターの高橋隆一郎という人と
実業家で投資家というA氏のコレクション。
上矢印左上は川内理香子という人の作品。
この作風どこかで見た事あるなぁ、
と思ったのですが、多分金沢21世紀美術館で。
よく見ると心臓や血管が描かれているのですが、色が
きれいなので惹かれてしまう。
これがとか生々しい色だと、もう受け付けられない。
 
今回の展覧会で上差しこの作品がとっても気に入ってしまいました。
同じく川内理香子さんの作品です。
遠くから見ると、鉛筆かコンテで簡単にスケッチしたものかと
思ったのですが、針金張って形作ってるのです。
騙されました。
ここまでが高橋氏のコレクション。
 
奈良美智作品はA氏のコレクション。
こちらの車はチャリティーオークション用に奈良さんが描いたものを
落札したのだとか。
20年近く定期的に乗ってるのだそうです。
しかしこんな車車が町中走ってたら目立つでしょうね。
 
Skash with a Knife
 
A氏はこの作品に思入れが強いようです。以下解説そのまま引用。
 
購入した後、玄関に飾っていたので、毎日何度も眼に入ります。
小さな女の子が覚悟を持って戦っていて、
「お前は本気なのか?」と毎日、何度も、挑発されている気がしました。
その挑発に対して「こんな子供に気合や覚悟で負けている場合じゃない。
俺は負けてないか?」と家を出る時、帰宅する時に自問自答していました。
この絵がなければ、どこかで、何か、で数多く負けていたと思います。
美術館はお出かけスポットのうちの一つでしかありませんでしたし、
コレクターになるという意識もなければ、興味もありませんでした。
でも実際に購入して、毎日眼にすることで、人生が変わったと思います。
 
私が奈良美智作品を始めてみたのは20代の頃。
かわいい子供なのにどうしてこんな恐い目をしているのか?
これはartと言えるのか?
と思っていました。今は「こういう作風の人」と思えるように。
でもartの中でも別枠みたいな考えでいました。
今回A氏のこの作品への思いを知った事で、目から鱗が落ちた感じです。
 
 
上矢印悲しみの炎・波の泉I  
こんな木彫りの作品もあるんですね。
右上 貝殻KID  気に入りました〜。
 
浮世絵をモチーフにしたもの?版画です。
 
かわいいお部屋ですラブラブ
 
キャンバスつぎはぎだらけ。
先日行ったベルナール・ビュフェはお金がなくってキャンバスを
ついで描いてましたが、こちらはわざとよね?
 
基本写真撮影カメラ可ですが、草間彌生作品他いくつかは撮影不可バツレッド
草間さんの作品は2点、油彩で例の水玉?点々の作品。
とクリーム色がかった、チューブからそのまま出したような
凹凸のあるものでした。
 
 
同時に謳う建築という展覧会も。
模型、図面が置いてあり、建物のビデオが白い壁に映し出されていました。
建築の事はあまりわからないので、ささっと見ておしまい。
建築学科の息子ならじっくり見るかな?
 
先のコレクションは70点ほど。
奈良美智作品は前期と後期で入替があるそうです。
Slash with a knifeは通期。
Aさん、玄関に飾らなくて大丈夫なのかしら。
 
 
 
「WHAT」の近くにPIGMENT(ピグモン)という画材のお店があります。
運営はやはり寺田倉庫。
デザインは隈研吾氏。
 
PIGMENTとは顔料という意味のフランス語フランス
写真左手に顔料の入った瓶が見えてますが、これの瓶の棚が
この面の壁全てを埋め尽くしています。