愚息が国公立大後期試験の日に心療内科に駆け込んだ母親の私。
まず、親として一番いけない事は、後期試験の合格を諦めていた事。
もちろん本人の前では、そんな事は言わないし、素振りも見せ(たつもりは)
なかったですが。
その日はお弁当を作って送り出しました。
後期で受かる人なんて宝くじに当たるみたいなものと思っていました。
実際、愚息の直近の模試の判定は、後期試験のこの大学が
E判定で受験した4校中最低でした
前期不合格がわかった後、学生時代の親友二人にLINEで泣き言っぽいメッセージを
送ると、「まだまだ受験生、現役だよ!」と返事が。
二人ともお子さんの浪人経験済みでした。
少し励まされましたが、社交辞令みたいなものだと思ってしまいました。
訪れた医院は、内科・小児科兼心療内科なので、精神面で来ている人は
ほぼいないのか、行ってみると親子連れが1組待っていただけ。
診察室から私よりちょっと上くらいの女性が出てきて、親子連れが入っていきました。
その次に私の名が呼ばれ、診察室へ。
このところ眠れないと話すと
「何か原因となる事がありましたか?」と先生。
すかさず
「息子の大学受験が上手くいかなくて・・・」
と言った途端
「あ~っ、はい。」と瞬時に理解されたようでカルテに書き込み始めました。
その後何か質問するでもなく、
「眠れる薬
を出します。
うつの薬でもありますが、今回は短期間の使用でまず眠れることを最優先にします。
合わなかったり、それでもまだ眠れないようでしたら、また来てください。
眠れるようになったら、もう来てもらわなくてもいいです。多分大丈夫かと。」
というような事を言われたと思います。
1年前の事なので、正確ではありません。あしからず。
アメル(トラゾドン塩酸塩錠)というお薬をもらいました。
就寝前に1錠のみます。
早速その夜のんで床に入りました。
あっという間に眠りについたようで、久しぶりに朝までぐっすり眠れました。
が、その後ひどい状態に。
アメルなんて可愛い名前ですが、全く似つかわしくない薬でした
その日は仕事が休みでよかった。
ひどい頭痛と吐き気
で1日布団から出られませんでした。
うつの経験がある妹は合う薬に出会うまで、色々な薬を試し、
ひどい副作用をたくさん経験してきていました。
それで布団の中から妹にLINEしました。
妹はアメルの経験はないので、わからないが、もう二度とその薬は使わないようにと返事をしてきました。
そして私が落ち込んでいる理由もわかった上で
「(愚息の)まわり(の子達)がすごいから、感覚がおかしくなってしまった
のではないか。愚息が受かった私大だって十分いい大学ではないか。」
という意味のメッセージを送ってきました。
愚息は前日の後期試験で手ごたえを感じたらしく、
「やるだけやった。もう悔いはない。
これで不合格だったら、合格している私大行く。
浪人はしない。早く専門の勉強をしたい。」
と言いました。
この言葉で、私の方も吹っ切れ、その夜からぐっすりと眠れるようになったのです。
まだまだ子供だと思っていた愚息の方がしっかりしていて、親が右往左往して
全く情けない。
子供を信じて待ち続ければ良かったものを
しかも普通に振る舞っているつもりでしたが、やはり愚息におかしな状態がバレて
いたようで
「お母さん、大丈夫?僕は大丈夫だから。」
と言われちゃったのでございます
結局、後期試験で愚息は合格し、センター試験から長~い日々に終止符を打ちました。
中学受験は合否の結果がすぐにわかりますが、大学受験って本当に長いんですね。
最後の最後で親の方がこんなに疲弊するとは思いませんでした。
今、大学の場所柄地味な大学生活ですが(^^;)
愚息は充実した日々を送っているはず
とりあえず2年に進級できそうで、胸をなで下ろしています。
ダラダラと長い記事をお読み下さった方、ありがとうございました。