ANCA関連血管炎の治療を終え
月に一度の通院となり
自宅に戻った母
約1ヶ月の入院は
高齢者の筋力を落とし
認知機能も低下させてしまう
兄は
母と同居の気持ちは
まったくないし
とても無理だと思った
そして
2022年1月18日
リハビリの為病院へ入院
この日を迎えるまで
とても大変だったし
娘として
とてもつらかった
あたしが
近くに住んでいれば
色々な介護サービスを使いながら
まだ
自宅で父の帰りを
待っていられたのではないか
と思い申し訳なかった
自宅愛
自宅愛
お父さんと一緒にこの家に居たい
リハビリの為に
病院へ入院するのよ
父の退院より
先に戻って来れるから
リハビリしっかりして
脚を鍛えて
父を迎えようね
前年、兄夫婦と両親で一泊旅行へ行った時に買っていた「夫婦箸」をまだ使っていなかったので、父が退院したらお祝いの食事を作ってこの箸で食べようね、と何度も話していた
父の片腕になりたいんでしょ?
それならしっかりリハビリして
足を鍛えなきゃ
買い物にも行けないよ
がんばってこようよ
入院を嫌がる母に
毎日
何度も何度も何度も
励まして励まして励まして
言い聞かせていた
それは…
このままだと
入院当日泣いて嫌がる母を
無理矢理兄に連れて行かれそうだと思ったから
同じ事を何度も母に言い聞かせている会話を聞くのも嫌になった、と兄から言われたが
兄夕飯時、アルコールを飲み
母と揉め母泣く
あたし慰める
の繰り返しだった
退院後から母と
慣れない生活の為
ストレス溜まり
母と言い合いになる
母不安定になり
大号泣となる
あたし
寝室へ母と一緒に行き
話を聞いて慰める
兄はその頃は
認知症と思っておらず
物覚えの悪さだったり
過去の思い出が母と兄で食い違ったり
同じことを何度も言うことに対して
イライラして言い合いになっていた
キツイ言い方
アルコールが入っているから
余計にヒートアップ
兄からキツく言われて
情緒不安定になる母は
うちがとんまじゃけぇ
ちょんぼしたけぇ
ばかじゃけぇ
と大泣きしていた
そんな事ないよ
そんな事ないからね
と慰める…
時には
もう兄に自分の家に帰りんさい!
とよっぽど言いたい
この家を乗っ取ろうと
思うとるんじゃないかと思う
偉そうに言うて
この家は〇〇にあげるけぇね ←あたし
なんてことも言っていた
ある夜は
あたしがお風呂から出たら
寒い実家の廊下を裸足で
肩を落とし
目を拭いながら
トボトボ歩いているので
足が冷たくて風邪ひくよ
と声を掛けると
ええんよ
もうこのまま風邪引いて
死んでしまいたいと
あんなに母の気持ちをかき乱して…
動揺させて…
事実と違う事を言っても
同じ事を何度繰り返しても
聞き流してあげれば良いのに…
と兄の事を思っていた
とにかく2人を離さなきゃと思った
でも
翌日に母は
大号泣したことを
忘れてる
あたしが1、2時間
母に寄り添い
話を聞いて
慰めて
おやすみ
ありがとうね、こんな遅くまで
と言ってくれたことも
忘れてる
むしろ記憶されていなくて良かった
それの繰り返しだった
あの兄と
母の大号泣を
忘れることはないな
本当にかわいそうだった
その後
リハビリの病院を退院した足で
家に帰ることなく
2022年2月16日
グループホームへ入所
父の退院より早く自宅に帰り
父の退院を美味しい食事で祝う筈だったのに
母には帰宅の選択肢なくグループホームへ
グループホームに決定する前に
色々意見を言ったけれど
母を自宅に戻すと言う選択肢はなかった
グループホームへ2泊3日体験入所して
受け入れ可能かどうかが決まる
ということだった
兄との生活は
絶対に無理だけど
母があんなに
自宅に帰りたがっているんだから
あたしは
使える介護サービス全部使って
1人で本当に暮らせるかどうか
やらせてあげたら良いのに
もし何かあったら
それはそれで諦めて
覚悟の上で一度戻らせてあげて欲しい
と強く願った
けど、却下。
グループホームへ入った直後は
兄に騙されて連れて来られたと
ちょっと大変だったらしい
けれど、実際鍵を開けて
外へ逃げようとする行動はなかったそう
割と早く落ち着いて ←1週間くらい
馴染んでいき
ここはええ所よ
皆朗らかで笑いが絶えんええ所よ
ええ所を見つけてくれた
どうやってみつけてくれたんかね
と言っている
いつもそう言っている
結果オーライと言うやつのよう
ただしそれは
家族の見えない・わからないところで
グループホームの職員皆さまが
大変な思いをして
サポートしてくださっている
からこそ
母の話を
否定せずにしっかりと
傾聴してくださっている
からこそ
世の介護職の皆さま
大変感謝しております
ありがとうございます
母はこの先
入院するようなことがない限り
最後の一歩手前までは
こちらのグループホームで
お世話になる
本人はいつか家に帰るつもりでいる
その時は迎えに来てね、と言われている
今だってすぐに迎えに行きたいよ