いつでもすぐに実家へ
駆け付けられるように
派遣会社へ登録し
スポットで仕事をする事にした
事務職希望だったけれど
スポットで事務の仕事なんて無くて…
毎日、明日は何処で働こうか
…と派遣会社のサイトを見ては
今日は、あっちの倉庫
今日は、こっちの工場
…と、汗を流していました
そんなある日…
友達に教えてもらい
某フリマサイトデビューをしたあたし
出品した物が売れる楽しさ
微々たるものでも入ってくる嬉しさ
何かないかな
何かないかなぁ
何かないかなぁ
あったぁ
リビングの収納スペースに
積み重なって入ってる
子ども達のバック類
もう当分使ってないなぁ
よーしこれいってみよう
…が、しかし……
これが長女と
断絶の原因になるなんて
まったく思いもせず
出品後、割とすぐに売れたあるブランドの
旅行バック…
中学か高校の時に買ってあげたバック
「フリマサイトに出したらすぐ売れたよー」 〜あたし〜
「え人の物を勝手に売って喜んでるなんて信じられない」 〜長女〜
その翌朝
リビングテーブルの上に
A4用紙が一枚
パソコンで書かれていたのは
人の物を勝手に売った理由を
あなたは「要らないと思った」と言いました
仮に不要だったとしてそれはあなたの物ですか
違いますよね
あなたは他人の物を取って売ったんです
窃盗です
そのような事実にも気付かない
非常識で
モラルを欠いた人間を
信用も信頼も出来ません
寧ろこれまで積み上げた信頼全てを
粉々にしました
私は私の持ち物の価値を
勝手に判断し
値段をつけ
他人に譲渡する約束が成立したことを
笑顔で
私に報告してきたあなたを
許せません。
…と。
本当に
あたしは馬鹿でした
浅はかで
愚かで
単純で
物事を深く考えず
勢いで
行動してしまった…
なんであの時
長女に一言確認しなかったのか
長年夫婦不和な中
文句も言わず
生活を共にしてきてくれた
長女を傷つけてしまった
裏切ってしまった
長女との関係は
ゼロから
少しずつ
少しずつ
少しずつ
積み重ねている途中
ごめんなさい
申し訳ございませんでした